【REBORN!】自由奔放すぎる男装少女は継承式編へと突入したようです。3

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その言葉を聞き、思わず振り返るとそこには…



教師を睨みつける獄寺と目を覚ました山本。




そして…クスクスと笑われて顔を赤くするツナの姿。




貴「…。」




視線を黒板に戻し、
手に取ったチョークを折ってしまわないよう気をつけながら、静かに回答を書く。




貴「…訳せましたよ。」




ふつふつと湧き上がる怒りを抑えながら笑顔で教師にそう言うと


回答を見た教師の表情から、ニヤニヤとした笑みが消えた。





教師「…せ…正解。」




先生が口を震わせて零したその答えに、クラスの連中がまた騒ぎ始める。




それを横に…オレは無表情で先生に言った。




貴「…並中は英語の教育が進んでいますね。
まさか大学入試レベルの問題を中学生に解かせるなんて。

さっきまでの授業の進行内容と違うようですが、これはどういうことですか？」



先生「あ、いや…はは…
これはほんの冗談というか…」



教師の顔色が青くなっていくのを見ながら、オレは淡々と返事をする。




貴「…へー。なら、先生はオレを見せしめにするためにわざとこんな問題を出題されたんですね。」



教師「み、見せしめだなんてとんでもない…！」





脂汗をかき、ただ否定をすることしかできない目の前の男に
オレは最後まで無表情で言い放つ。





貴「…生徒に恥をかかせようとして
関係のない生徒まで吊るし上げて、自分だけ下卑た笑いを浮かべて…


聖職者として恥ずかしくないんですか？」




オレがそう言った次の瞬間…
「キーンコーンカーンコーン」と間延びしたチャイムが校舎に鳴り響く。






教師「…きょ、今日の授業はここまで！！」




そう言って教材を手に取り走り去っていく教師の背中を見守り、オレはハーッと息を吐きながら自分の席に戻った。





ツナ「A！」



ガタッと慌てて立ち上がったツナが、オレのもとへ走ってくる。




貴「…ツナ…オレ、やりすぎたよな…。」




ツナの顔を見上げてからもう一度、オレは深いため息をついた。




いくらツナが馬鹿にされたからって、さすがに教師に対して説教するのはやりすぎだ。



普通の生徒がやることじゃない。




貴(今度から英語の授業だけサボろうかな…。)





激しく反省するオレに、ツナについてきた獄寺が親指を立てる。




獄寺「よくやったな、お前。
こっちとしてはスカッとしたぜ。」




満足そうにキラキラと笑う獄寺のその笑顔は、
俯くオレの心を少しだけ軽くした。

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