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主人公side





貴「んあ〜…寝た気しねえ…。」





早朝に起きたオレは、共用の洗面所で歯を磨きながら鏡に映った眠そうな自分の顔を眺めた。





貴(なんだったんだろ…昨日の夢は。)




昨晩見た夢…
それは、自分がデイモンさんに乗り移り
シエロと初対面をしているという内容だった。





貴(…完全に夢ってわけじゃないだろうな。
あまりにもハッキリしすぎてる。)





でも、誰が何の目的であんな夢を…?





そう思いながら、歯磨きを終えたオレの後ろに…





アーデル「おはようございます、Aさん。」



貴「んえっ!?あ、アーデルハイトさん!?」




気配を消したアーデルハイトさんが立っていた。





鏡越しに視線を合わせながら、既に制服へと着替えている彼女に挨拶を返す。




貴「お、おはようございます。
…あ、使います?」



さっと横に寄ってそう尋ねるが、彼女は静かに首を振った。




アーデル「Aさん…あなたには、今から私と共に登校していただきます。」



貴「え?でも…まだ早すぎるんじゃ…」



アーデル「いいえ。
雲雀恭弥との戦いのため、こちらもある程度準備が必要です。

それに…向こうも早めに行って待機していることでしょう。」





アーデルハイトさんのその言葉で、オレは昨日
風紀委員会と粛清委員会が決闘を決めたことを思い出す。




貴「…本気で雲雀さんと戦うんですか…?」





勝てないと思うけどなあ…という雰囲気を出すオレを、アーデルハイトさんがギロリと睨む。




アーデル「粛清委員会の委員長である私が、敵前逃亡などするわけには行きません。

それに…私も体術には自信がある。
必ず、雲雀恭弥に勝ちます。」





そう真剣に言う目に気圧されて、オレはアーデルハイトさんの覚悟を知った。




貴「まあ…オレはまだ貴女の実力もよく知らないし、憶測で判断したのは軽率でしたね。
ごめんなさい。


…ところで、なんでその勝負にオレがついていかないといけないんです?」




首をかしげるオレに、アーデルさんが真面目な顔で答える。



アーデル「決まっているでしょう。
貴女は賭けの賞品。
つまり…この勝負を見届ける義務があるのです。

わかったらさっさと着替えてきなさい。」





再び鋭い眼光でそう話すアーデルさんに逆らえるはずもなく…オレは渋々自分の部屋へと着替えに駆け込む。






貴(転校2日目の今日も、朝からいきなりトラブルだよ……。)

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らっく(プロフ) - 優さん» こちらこそ返信ありがとうございます。え、と…申し訳ないのですが去年からリクなどはお受けしておりません。作者の方から知らせがあった場合のみリクエストをお受けしております。ですが、ヴァリアーと主人公の絡みは面白いと思いますのでまた今度検討してみますね。 (2016年9月13日 21時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
- ヴァリアーの特別編、お願いします! (2016年9月13日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
- 返信ありがとうございます♪ (2016年9月13日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 優さん» コメントありがとうございます!返信おそくなって申し訳ございません。現在7の方更新再開しましたので、どうぞ続きをお楽しみに! (2016年9月12日 17時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
- いつも読んでいます!更新頑張ってください♪ (2016年9月5日 21時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年5月29日 22時

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