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遠いあなたへ 1 ページ1

主人公side




これは、オレが復活してから4日目のある日のこと。





貴「Thank you! I get off here.」



男1「OK.Have a nice trip!」





フランス人のおじさんと互いにつたない英語で会話をしながら車を降りる。




4日前、フランスで目覚めたオレは…この時代のフランや『色々な人』と出会いながら
ヒッチハイクでイタリアへと向かっていた。






貴(今夜にはイタリアに入れそうだな。

パスポートとかないから、捕まらないようにしねーと…。)





のどかな風景の中を歩きながら、太陽の位置で大体の時間を推測する。





貴(…もう昼過ぎ。
この季節は日が暮れるのも早いし、今夜の宿を探しながら進んだほうがいいか。)






すっかり旅人の生活に慣れてしまった自分に笑いながら、オレは辺りをキョロキョロと見回す。




貴「人家の1つや2つあればいいんだけど…」





しかし、そんなオレの期待を裏切って
周りにはただただ広い畑が広がるだけ。






…野宿かな…この辺、野生動物が出なけりゃいいけど。






そんなことを思いながらトボトボと舗装されていない道を歩いていると…



不意に後ろからこちらに近づく自動車の音がした。






オレは咄嗟に狭い道の端に寄り、自動車が通り過ぎるのを待つ。




しかし、予想に反して自動車はオレの真横で静かに止まった。





貴「?」





バッと横を見ると、そこにあったのは…スモークガラスを張った真っ黒な高級リムジン。





貴(え…なに…?)





呆然とガラスを見つめていると…少しずつ、その分厚い窓ガラスが下がっていく。






そしてそこから現れたのは…記憶より若いけれど、よく知っているメンツの人たち。





γ「よお…お迎えにあがりましたぜ、花村嬢。」



太猿「おお、本物の虹の守護者だな。」






貴「が、γさん…!?
それに太猿さんも!!」






運転席と助手席からこちらを見る懐かしい顔に驚いていると、唐突に後部座席のドアが開いた。





ブル「A!!こっちこっち〜!」


野猿「早く乗れって!遠慮すんな!」


桔梗「お待ちしてましたよ、A。」


ザクロ「嬢ちゃん、俺たちと一緒に来いよ。」







貴「え!?ちょ、待っ…分かった!分かったって!」





次々と現れるミルフィオーレのメンバーに目を白黒とさせながら

オレはちっちゃいブルーベルと野猿に引かれるがまま、黒いリムジンへと乗り込んだ。

遠いあなたへ 2→



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らっく(プロフ) - 優さん» こちらこそ返信ありがとうございます。え、と…申し訳ないのですが去年からリクなどはお受けしておりません。作者の方から知らせがあった場合のみリクエストをお受けしております。ですが、ヴァリアーと主人公の絡みは面白いと思いますのでまた今度検討してみますね。 (2016年9月13日 21時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
- ヴァリアーの特別編、お願いします! (2016年9月13日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
- 返信ありがとうございます♪ (2016年9月13日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 優さん» コメントありがとうございます!返信おそくなって申し訳ございません。現在7の方更新再開しましたので、どうぞ続きをお楽しみに! (2016年9月12日 17時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
- いつも読んでいます!更新頑張ってください♪ (2016年9月5日 21時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年5月29日 22時

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