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よろしくね!ソクミン!
ご近所さんとして。
ソクミンに対して、明るく、優しく接してくれた彼女に一目惚れしたわけであって…。
恥ずかしい
とか、そんな感情ではないけれど。
何故か自分の中で、ドギョムという存在を知られたくなくて。
SM「音楽…関係…」
貴「音楽…?」
SM「えっと、俗に言う、えっと、あの、」
貴「作曲!?」
SM「あ、うんそう」
喉の手前で右往左往していた「アイドルしてます」の一言が、目を丸くしたAの素っ頓狂な一声によって引っ込んだ。
別に嘘じゃないもんね。実際作ってるもんね。作曲してるもんね。嘘じゃないもんね。うんうん。
…何とかなりそうな気がして心臓が落ち着き出す。
貴「作曲家だったんだぁ…」
SM「ま、まぁ…」
貴「もしかしてだけど、아낀다って…」
SM「あー…」
やばいやばいやばい。
何とかならなかった。普通にバレそう。いや、バレるだろ。SEVENTEENって単語出てきたらアウトだぞコレ。
貴「わ!すごい!あんなに可愛い歌作れるなんて!!」
SM「は、はは…」
貴「他にどんな曲作ってたの?どんな人に曲提供してるの?」
SM「えーっと………ん、?」
どんな人に曲提供してるの?
瞳を輝かせる彼女の前。首を傾げる。
提供?あれ?俺たち自主制作で…
貴「私家にテレビ無いから芸能人さんとか分からないんだけど…」
あぁ、神さま。なんて事。
SM「普段音楽聞かない?」
貴「うん」
SM「テレビとか見ないんだね…」
貴「見ないというか、家にテレビ無いの」
SM「ラジオ…」
貴「仕事ばっかで、ここ数年聞いてないかな」
眉を下げる彼女には悪いけれど。
好都合すぎて鼓動が早まる。頰が上がる。
SM「そっかそっか!そうなんだね!」
貴「うん……ごめんね?全然疎くって…」
SM「いやいや全然!平気!
オススメの曲いくつかあるから、今度聞かせるよ?」
貴「え!ありがとう!」
イ ソクミン。職業、作曲家。
彼女の中の俺という存在が確実に認定され、人生初の一目惚れ、初恋は良いスタートをきった。
.
.
…かに、思われた。
イ ソクミン。職業、アイドル。
彼女にしっかり伝えるべきだったと後悔する事を、この時の俺はまだ知らない。
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MIYAVI(プロフ) - のののんさん» 応援ありがとうございます!頑張ります…!! (2020年7月29日 16時) (レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
MIYAVI(プロフ) - のののんさん» コメントありがとうございます!素敵だなんて…( ; ; )もしかして他の作品も読んでくださったんですか…?凄く嬉しいです(TT)!ソクミンさんのお話2作目もボチボチ考えているので、いつになるかは分かりませんが、また執筆させて頂きますね…! (2020年7月29日 16時) (レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
のののん - 素敵なお話でした!!またドギョムのお話読みたいです!MIYAVIさんのお話どれも好きです!応援してます! (2020年7月25日 23時) (レス) id: dc211264bf (このIDを非表示/違反報告)
MIYAVI(プロフ) - Marineさん» 完読お疲れ様です!ありがとうございます!!Marineさんの暖かいコメントで、とっても幸せな気持ちになりました。この作品を描いて良かったって思いました(TT)最後までお付き合いくださり本当にありがとうございます!!お世話になりました…! (2020年5月24日 18時) (レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
MIYAVI(プロフ) - Marineさん» 返信遅れました!!ごめんなさい!!( ; ; ) (2020年5月24日 18時) (レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MIYAVI | 作成日時:2019年7月13日 0時