#38 ページ38
貴「ソクミナ…」
SM「!?」
貴「嘘、ついてたんだね…」
目の前には、声を震わせるA。
あ、え、と言う事しか出来ず、俺はただひたすらに真っ白な脳内を整理する。
貴「さようなら」
SM「っ…!!!!」
貴「嘘つきに用はないの。……さようなら」
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SG「ヒョ、ヒョン…ぐる"じい''」
SM「…………ほぇ?」
「さようなら」と彼女が呟いた瞬間。
辺りが真っ白になって、それから……
SM「ゆ、夢かぁ!!!!!!!!」
SG「あう"っ…耳が……」
気付けば、腕の中にはスングァナ。
ぎゅうぎゅうと苦しいくらいに抱きしめていて、それでいて耳元で大声を上げてしまったらしい。
恨めしそうにこちらを見上げる弟に、申し訳なくて頭が上がらない。
.
.
.
SG「あーちんちゃ……耳が…」
SM「いや本当、夢で良かったぁ…」
JH「相変わらず泣き虫だねぇ」
SM「だって夢にしてはリアルだったんだもん…」
SG「メインボーカルの耳が……」
MH「正夢になったりして?」
SM「ヤー!ハオ!!怖い事言わないでよ…」
SG「ねー、誰か1人くらい心配してくれても良いんじゃないの!?」
宿舎にて。
朝の出来事を話せば、正夢だなんだと揶揄うメンバー達。
心配しようよ!!ねぇ!!!なんて騒ぎ立てるスングァンにハンソルが手を差し伸べるのを横目に、野菜スープを口へと運ぶ。
SG「うをぉおおおおおおおハンソルぅううううお前って奴はぁあぁぁぁぁあああ!!!!」
VN「でもヒョン、本当に正夢かもしれないね。気をつけよう?……スングァナ苦しい、離して…」
雄叫びを上げているスングァンに捕まったままのハンソル。
いつになく真剣な顔してるから、なんだか気まずくて目を逸らした。
野菜スープの味が、なぜかしない。
VN「ヒョン、」
JH「ソクミナ…」
SM「……大丈夫」
分かってる。分かってるよ。
ただの夢じゃかも、なんて。
自分が一番分かってるんだよ。
鳴り止まない脳内での警報と、止まりそうにない手の震え。ドクドクと、嫌に波打つ心臓。
SM「っ…」
堪らなくなって、目を閉じる。
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MIYAVI(プロフ) - のののんさん» 応援ありがとうございます!頑張ります…!! (2020年7月29日 16時) (レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
MIYAVI(プロフ) - のののんさん» コメントありがとうございます!素敵だなんて…( ; ; )もしかして他の作品も読んでくださったんですか…?凄く嬉しいです(TT)!ソクミンさんのお話2作目もボチボチ考えているので、いつになるかは分かりませんが、また執筆させて頂きますね…! (2020年7月29日 16時) (レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
のののん - 素敵なお話でした!!またドギョムのお話読みたいです!MIYAVIさんのお話どれも好きです!応援してます! (2020年7月25日 23時) (レス) id: dc211264bf (このIDを非表示/違反報告)
MIYAVI(プロフ) - Marineさん» 完読お疲れ様です!ありがとうございます!!Marineさんの暖かいコメントで、とっても幸せな気持ちになりました。この作品を描いて良かったって思いました(TT)最後までお付き合いくださり本当にありがとうございます!!お世話になりました…! (2020年5月24日 18時) (レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
MIYAVI(プロフ) - Marineさん» 返信遅れました!!ごめんなさい!!( ; ; ) (2020年5月24日 18時) (レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MIYAVI | 作成日時:2019年7月13日 0時