Story【ジスとミオ】 ページ10
(ジスside)
ネット上に溢れかえるミオジスの文字。
思わずにやける頰を、必死に誤魔化した。
____ _
________ _
SEVENTEEN New project、通称SNP。
僕たちが次世代を担うアイドルグループをプロデュースするという企画。
僕たちらしく。厳しく、確実に。
アイドルとして相応しい人を、男女関係なく審査していった。
____ _
________ _
____________ _
数年前の丁度この日。
僕たちの前には二次審査までを通過した30名の練習生。
部屋には緊張感が走り、一次二次に続いて三次も通ってやろうという練習生達の熱い眼差しが僕達に当てられる。
…はずなのに、
JS「(あの子…)」
30人の中、一番後ろで僕の目を引く女の子。
他の女子練習生と比べ、化粧もせず、長い髪を一つに縛って前だけ向いてた。
だけど、目を引く理由はそれだけじゃない。
一次、二次には確実に居なかった彼女。
なぜ三次の会場に…?
周りのメンバーは気付いていないのか、黙って書類に目を通している。
SC「三次審査を始めます。お願いします」
スンチョルのその言葉で、一斉に散らばる練習生達。
ランダムの曲に合わせて、体を動かす。
かなりの実力者もいるようで、隣にいたホシが喉を鳴らす。
JS「(…?)」
端っこにいる、あの子。
基礎のステップがしっかり出来ていて、何より耳がいいのかリズムを取れている。
しかし、個性がない。
というか、自信がなさそうに、まるで何かに怯えるように踊っている。
それに、飛び抜けて上手い訳でもない。
普通
実力に関しては普通なのだ。
JS「(なんで…)」
僕は知ってた。
本当は知っていたんだ、彼女の本当の姿。
いつも事務所の練習室で、黙々と踊り続けていた彼女の実力を。
何かのオーディションに受けるのかな?
あの子はいつデビューするのかな?
そんな事ばかり思っていた。
それほどに、真剣に踊り続ける彼女の迫力は凄かった。
ロゼという練習生が不安そうにその子を見つめてる。
それは、敵意ではなく、親しい者を心配するような優しい眼差し。
あの子は優しいんだな…なんて、チョロすぎる考えだけどそう感じた。
446人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
愛凛 - この小説のジュンくんが好きすぎて他の小説に行けなそうです。ありがとうございます。 (2021年10月3日 8時) (レス) @page50 id: 5572f60dc6 (このIDを非表示/違反報告)
MIYAVI(プロフ) - 瑪瑙さん» えーただいましっかりと受け取りました。瑪瑙さんからの元気いっぱいの誓いの言葉。光栄すぎて鼻毛飛び出ましたどうしてくれるんですか(汚くてごめんなさい)最後までお付き合いくださったことも本当に嬉しいです。ありがとうございます( ; ; ) (2020年4月22日 22時) (レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
MIYAVI(プロフ) - ハナさん» ハナさん…!前編だけでなく続編までも一気に読んでくださったんですね( ; ; )本当に本当に嬉しいです…!ありがとうございます!ミオジュンシッパー…!光栄すぎます…(TT) (2020年4月22日 22時) (レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
MIYAVI(プロフ) - 栞奈さん» 嬉しくて今にも栞奈さんの元へと舞い落ちていきそうです。ありがとうございます(TT) (2020年4月22日 22時) (レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
瑪瑙(プロフ) - 宣誓!私は!今後一生ミオジュンと中華マフィア様を推していくことを誓います!(突然失礼しました) (2020年4月22日 15時) (レス) id: 17f4ccf88a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:MIYAVI | 作成日時:2019年1月23日 22時