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「まず
私も行くって言ったんだけど…一級で最低って七海さんに言われて救護が来るまで待ってんの」
成程。ちょっと安心した
悟先生だもん、簡単にやられるわけないよね。
『おっけ、じゃあ私も呪霊祓いながらB5F向かうよ』
「は?だめよ。狙われてるあんたが単独行動なんてしたら危ないに決まってんでしょ」
『分かってる、でもその辺の呪詛師に殺られるほど私は弱くないよ。それに一級で最低って、一級術師自体少ないんだから行くしかないの』
「そりゃそうだけど……」
不安げな野薔薇の手を握って笑う
『大丈夫。次のオフの日、また買い物行こう?
今度は…ヴィーナスフォートとか!』
「……っ約束だからね。破ったら釘千本飲ますわよ」
『シャレになんないのが怖いね〜〜笑笑』
野薔薇は納得してなさそうな顔だったけど、そんなこと言ってられないのがこの状況で。
二人に手を振り私は帳の中…渋谷駅を目指して足を進めた
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23:03
建人さんか伏黒か…他の人でも誰かいないかなと思いながら渋谷駅に向かったけど、結局誰にも会わずにB5F副都心線ホームまで来てしまった
『いないじゃん、先生』
そこにあったのはひび割れた地面だけ。もう持って行かれた後か
……さあ、これからどうしよう
心配なのは悟先生だけじゃない
悠仁とは一回も会えてないし、野薔薇もまだあそこでじっとしてるとは思えないし…
左手に持った紙袋を前後に揺らしながら駅構内を歩く
『恵のお土産邪魔だな…はやく渡さなきゃ』
その瞬間、大きな呪力が近くに感じたこのタイミングで前に悟先生が言ってたことを思い出す
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…
「恵はさ、最悪自分が死ねば全て解決できると思ってるんだよね」
『…前に言ってた奥の手のこと?』
「そ。」
もはやそれをコーヒーと呼んでいいのか分からないくらい甘い、砂糖が大量に入ったコーヒーを飲む先生。
「そんなことしたらAが泣いちゃうって気付いてくれればいいんだけどね〜、あの子自己肯定感笑えないレベルで低いから」
『分かったよ、気にして見てあげてってことでしょ』
「さすがA。彼女の目は伊達じゃないね♡」
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…
嫌な予感がする。
…勝手に死なないでよ、伏黒
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Koharu(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!こういうのを求めてました!よければまたいつか更新して頂きたいです! (1月20日 13時) (レス) @page36 id: 6d361b0b5a (このIDを非表示/違反報告)
氷姫 - スッゴいこの作品好きで、大分前からみてます!応援します! (2022年10月29日 10時) (レス) @page36 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
ま - 初めてまして!コメント失礼します。私は伏黒恵くんの夢小説は初めて読んだのですが貴方様のおかげで一気に沼りました!どうか、ずっと待っている読者様のために続きを書いてくださることを願います。 (2022年9月18日 23時) (レス) @page34 id: 64c6fd4413 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - めちゃくちゃ面白いので更新再開して欲しいです!! (2022年2月12日 6時) (レス) @page36 id: 64bb885ea9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆま(プロフ) - すごくおもしろいです!続き楽しみにしてますね♡ (2022年1月24日 10時) (レス) id: b67279cd9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きむだんご | 作成日時:2021年2月5日 23時