episode.8 大人の階段 ページ23
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予想外のことに、私は思わず開けた口が塞がらなかった。けれど私の声は届かず、彼らが私を抱えて国まで走り出した。寝そべったまま進むなんてすごく変な感覚だった。
その日は結局トンタッタ族の国で夜を明かした。
帰ったのは次の日の朝。
みんなが寝静まっている時間帯に帰った。
「随分遅かったな、A。」
そこに居たのはドフィだった。
すごく怒った顔してる。けど、覇気は抑えてくれてるみたい。私は他の子より耐性があるのに怒ってる時でも気を使ってくれる。ドフィは本当に優しいの。
「ごめんなさい、ドフィ。お花畑を見つけて寝ちゃってたの。」
「…次からは城を出るな。分かったか。」
私はドフィをよく知ってる。
外に出れないなんて、私はすごく退屈になっちゃう。
だから、私は最終手段に出たの。ドフィは私には優しいから、それを知ってて毎回こんなことしちゃう私は悪い子。
「ドフィとお出かけもできないの？」
「…できねぇわけねぇだろ。外に出る時は必ず幹部の誰かを連れて行け。分かったな？」
下を向いて顔を手で隠しながらそう言うドフィ。
私は笑って、ありがとうと言った。ドフィはとっても機嫌がいいみたい。そのまま私をお部屋に連れて行ったの。久しぶりにドフィと一緒に寝れるみたい。すごく嬉しかった。
私の歌を聞いて寝てるドフィがそばに居た。
「ヴァイオレットじゃないとダメなのかな、ドフィ。」
私はドフィの頭を撫でながら一人そう呟いた。
最近、二人はそういう関係になりだしたらしい。私は1度眠るとなかなか起きれないから、知らない間にそんな事になってた。誰にもドフィを取って欲しくない。たとえそれが家族でも。
こんな気持ち持っちゃダメなの。分かってても無理だった。
「まだ起きてんのか…」
「うんん、寝るよ。おやすみ、ドフィ。」
「おやすみ、A」
きっと聞こえてなかった。
でも、聞こえてて欲しいとも思った。人間って難しい。こんな時相変わらず私はどうしていいのか分からない。人を愛した事なんてコラソン以外無いから。でも、コラソンへの愛は家族への愛だから、きっとまた違う気がする。
私はごちゃごちゃした頭を沈めるために、眠りに落ちた。
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朝目が覚めると、また私は1人だった。
今日は天気がいいからセニョールの所に行く事にした。
きっと彼ならいいアドバイスをくれる気がしたから。
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楸(プロフ) - ユイさん» 最後の方にまだコラソン出てくる予定だから楽しみにしててぇ！！更新遅杉田玄白で申し訳ないのですがこれからも頑張ります！！ (2022年11月23日 13時) (
レス) id: 94f21122e4 (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - ひなたさん» ありがとうございます！大丈夫です！ただこの作者更新頻度がとてつもなく遅いよ、とだけお伝え頂ければ幸いです！ (2022年11月23日 13時) (レス) id: 94f21122e4 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - ちょっと、友達におすすめしたいです。許可をください (2022年11月23日 11時) (レス) id: 766649bc8e (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - うわああああああコラソンんんんん！！初コメ失礼します！面白いです！これからも応援してます！投稿頑張ってください！ (2022年10月15日 18時) (レス) @page17 id: 546cca6b35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楸 | 作成日時：2022年9月27日 22時
