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雨が176粒。 ページ43

先生はあたふたと慌てている。そんな姿に訝しげに成る部下。






「何もされてないので大丈夫ですよ。」


「そうでしたか。早急に車を出します。」


「有難う御座います。」






そうだ、先生、と出発前に声をかけた。






「はい?」


「私がMさんなら、易々と赦す様な事はしませんね。」


「!」


「では、さようなら。」






云った直後、車が発進した。




Mさんは優しいから赦して貰えると思っているのか?



そんな訳無い。



Mさん()にだって、赦せない事位有る。





それに、もうあの頃の私には戻れない。二度と。





黒く染まれば、白に戻る事など無理なのだ。





別にそれでもいい。黒でいいんだ。





黒は何にも染まらない。黒は黒の侭だから。






「水嶋幹部補佐、到着しました。」


「え?」





部下に云われ、ポートマフィアの拠点ビルに到着していた事に気付いた。




ボーッとしていた為か、全く気付かなかった。




運転してくれていた部下に礼を告げ、首領の部屋迄行った。




中にエリスちゃんは居なかった。まぁ、時間も時間だからか。






「お疲れ様、名前ちゃん。」


「いえ。藤本宅に居た者は凡て殺しました。」


「如何だった?」


「如何、と云われましても…。まぁ、彼奴を殺せて嬉しいとは思いました。」


「其れは善かった。それでだね、名前ちゃん。急で申し訳無いんだけど、明日から短期任務に行って欲しいのだよ。勿論、中原君と一緒にね。」


「何日程ですか?」


「君達なら、二、三日で終わるだろうね。」






二、三日程度ならいいだろうと思い、了承した。




任務の報告もして、私は中也さんに会うべく、執務室へと向かった。




其処には、机に突っ伏して眠っている中也さんの姿が。



前にも同じ様な事が有ったな、と笑みが零れた。



机には書きかけの報告書や資料が散乱していた。




中也さんに毛布を掛け、私はお風呂に行った。




自分が血塗れだった事を思い出したのだ。




お風呂から帰ると、中也さんは起きていた。





「中也さん。」


「はよ。」





私は中也さんに抱き着いた。



中也さんの温もりが欲しかった。少し離れて居ただけなのに会いたくて仕方無かった。




如何したんだよ。淋しかったのかよ、と云い乍ら抱き締め返してくれた。






「淋しかったです。早く会いたかったです。」


「俺も会いたかった。」

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ベベンべエエェェ - 何か自分が恥ずかしいデス… (2021年9月14日 21時) (レス) id: ce3d8a7ebf (このIDを非表示/違反報告)
ベベンべエエェェ - 私誰かが憎しんでる顔とか、絶望してる顔大好きなんですよね…何時の間にかドエスになってたり… (2021年9月14日 21時) (レス) id: ce3d8a7ebf (このIDを非表示/違反報告)
永眠(プロフ) - あの、すみません。この次の小説にパスワードが着いていて、書かれてある通りに打ったり、コメントでみたパスワードを書いたんですけど、開けなくて。どうしたらいいですか? (2020年7月8日 13時) (レス) id: b1f570929b (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - 零魔さん» コメントありがとう!!そう言って頂けて、嬉しい限りです!ありがとうございます! (2018年3月16日 9時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
零魔 - 凄い! (2018年3月15日 22時) (レス) id: 8e0c5fded6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:バンビ | 作成日時:2016年12月29日 14時

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