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雨が172粒。 ページ39

着いた先は書斎と思われる部屋。



中には連れて来た部下が数人。彼等は藤本一家を囲む様に立っていた。




当の藤本一家は縄で縛られていた。口には布が巻かれていた。





「初めまして、氷のアリスです。見て判る通り、今日は貴方達を殺しに来ました。」





んー!!、と総帥であろう男が口を塞がれ乍らも何かを云っていた。



私は其奴の布を外させた。






「何か?」


「もう、うちは潰れたんだ!!殺さなくったっていいだろう?!」


「邪魔者は消さないといけませんから。」


「頼む!!命だけは…!」





そう云われましてもねぇ、と頬を掻いた。



首領の命令は絶対だし……あ、そうだ。いい事思い付いた♪





「実はですね、私、御宅のお嬢さんに裏切り者に仕立てあげられてイジメられたんです。」


「なっ!!寧々、お前という奴は!!」





藤本は涙目で首を横に振っていた。



藤本の布も外せた。そして、母親のも。母親のは特に意味は無い。強いて云うなら、序でだ。





「お前等もう子供でも何でも無い!!氷のアリスに手を出すなど…この馬鹿娘!!」


「違っ、お父さん、私は…」


「言い訳など要らん!!とんだクズだ!」





父親に怒鳴られ泣いてしまった藤本は、母親に助けを求めた。






「お父さんの言う通りよ。アンタなんか、生むんじゃなかったわ。そうじゃなきゃ、こんな事にはならなかったのに!!」


「おかあさ、」


「もうアンタのお母さんなんかじゃない!!お父さんとも結婚なんてしなければよかった!」


「俺のお陰で今までいい思い出来たのに、それはどういう事だ!」






私や部下の事なんて眼中に無いかのように喧嘩をし始める藤本一家。




喧嘩させる為に布を外した訳では無いのだが。





「一寸、五月蝿いです。静かにして下さい。」




そう云っても喧嘩は収まらない。



私は脚に取り付けていたホルスターから銃を抜いた。




そして、天井目掛けて一発撃った。




藤本一家はそれで漸と黙った。






「総帥さん、未だ生きたいですか?」


「あ、嗚呼。」


「奥さんと娘を犠牲にしても?」


「こんな奴等要らん!」


「そうですか。誰か、此の人の拘束を解いて下さい。」






総帥さんは縄が解けると、ゆっくり立ち上がった。



そんな彼に、部下から借りた銃を渡した。





「生きたいのでしょう?なら、二人を殺して下さい。」


「殺せば助かるのか。」


「考えますよ。」





総帥さんは銃を受け取ると二人に向けた。

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ベベンべエエェェ - 何か自分が恥ずかしいデス… (2021年9月14日 21時) (レス) id: ce3d8a7ebf (このIDを非表示/違反報告)
ベベンべエエェェ - 私誰かが憎しんでる顔とか、絶望してる顔大好きなんですよね…何時の間にかドエスになってたり… (2021年9月14日 21時) (レス) id: ce3d8a7ebf (このIDを非表示/違反報告)
永眠(プロフ) - あの、すみません。この次の小説にパスワードが着いていて、書かれてある通りに打ったり、コメントでみたパスワードを書いたんですけど、開けなくて。どうしたらいいですか? (2020年7月8日 13時) (レス) id: b1f570929b (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - 零魔さん» コメントありがとう!!そう言って頂けて、嬉しい限りです!ありがとうございます! (2018年3月16日 9時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
零魔 - 凄い! (2018年3月15日 22時) (レス) id: 8e0c5fded6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:バンビ | 作成日時:2016年12月29日 14時

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