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雨が156粒。 ページ22

一人が尋ねた、どうして2人はここまで違ったのかと。




殺せんせーはその生徒の頭を撫で云った。






「私があなたと比べて恵まれていたのは…このE組があった事です。



纏まった人数が揃っているから、


同じ境遇を共有しているから、



校内いじめに団結して耐えられる。1人で溜めこまずに相談できる。



そして理事長、このE組を創り出したのは…他でもない、あなたですよ。



結局あなたは…昔描いた理想の教育を無意識に続けていたんです。」





すると殺せんせーは生徒の持っていた対先生用ナイフを取った。




それにしても、殺せんせーの云う事は反吐が出そうだ。



綺麗事許り並べて。腹が立って仕方無い。





対先生(この)ナイフで殺せるのは超生物(わたし)だけ。人間の命を奪えと教えるわけがない。私もあなたも理想は同じです。



殺すのではなく、生かす教育。



これからも…お互いの理想の教育を貫きましょう。」





云い乍ら、理事長にナイフを渡した。



理事長はそれを受け取り、私の教育は常に正しい、と云った。






「この十年余りで強い生徒を数多く輩出してきた。ですがあなたも今、私のシステムを認めたことですし…


恩情をもって、このE組は存続させる事とします。」


「ヌルフフフ 相変わらず素直に負けを認めませんねぇ。それもまた、教師という生物ですが。」


「……それと、たまには私も殺りに来ていいですかね。」






清々しい笑顔での言葉だった。



理事長迄もが、殺せんせーに"手入れ"されてしまった。



もちろんです。好敵手にはナイフが似合う、という殺せんせーの返事を聞くと、理事長は帰って行った。




私の心情としては、殺せんせーが殺されなくて善かったが、理事長が私にとっては悪い意味で変わってしまった。傍から見れば善いで変わったのだが。



全く、喜んでいいのか悪いのか。複雑だ。






「手前はあれで善かったのかよ。」


「中也さん……半々ってとこですかね。」


「処で何であんな事した。」






矢っ張り、異能力を使った事を中也さんは気付いていたか。



私は一つ息を吐いた。






「居ても困りませんからね。」


「お人好し。」


「はいはい。」






中也さんと話していると、中原さん、と殺せんせーに声を掛けられた。



何ですか?、と微笑んで返した。

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ベベンべエエェェ - 何か自分が恥ずかしいデス… (2021年9月14日 21時) (レス) id: ce3d8a7ebf (このIDを非表示/違反報告)
ベベンべエエェェ - 私誰かが憎しんでる顔とか、絶望してる顔大好きなんですよね…何時の間にかドエスになってたり… (2021年9月14日 21時) (レス) id: ce3d8a7ebf (このIDを非表示/違反報告)
永眠(プロフ) - あの、すみません。この次の小説にパスワードが着いていて、書かれてある通りに打ったり、コメントでみたパスワードを書いたんですけど、開けなくて。どうしたらいいですか? (2020年7月8日 13時) (レス) id: b1f570929b (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - 零魔さん» コメントありがとう!!そう言って頂けて、嬉しい限りです!ありがとうございます! (2018年3月16日 9時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
零魔 - 凄い! (2018年3月15日 22時) (レス) id: 8e0c5fded6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:バンビ | 作成日時:2016年12月29日 14時

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