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うみ ページ4

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「よし、デートすっか」



「は?」




急に言い出したのもあれだが、それに返すのがその言葉なのはどうかと思う。
仮にも恋人同士なんだから。



「何急にー?わたしお昼あんまり外出れないよ?」


「知ってるわ。昼だめならアレだろ、夜行きゃいーじゃねえか」



妙案である。



「ええー……んまあいいケド」


「んじゃあ来週な、許可貰ってこいよ」



ソファーに寝転がって面倒くさそうな顔をしているが、電話をかけはじめているあたり嫌では無いのだろう。

こいつに残されたのがあとどれ位なのか、俺は知らない。
知ってしまったらもう離してやれそうにないから。



明るい茶色の髪は染めたのだという。
白い肌はあまり外に出られないから。


その全てをとっぱらって連れ出してやれたらどれだけいいのだろう。

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作者名:無色 | 作成日時:2018年8月23日 23時

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