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言葉 ページ1
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「ばーんりくん!」
茶色の明るい髪の毛が風になびいて綺麗だった。
にこにこと笑うこいつが、愛おしくて仕方なかった。
日差しが強い中、真っ白な肌は不似合いで思わず笑ってしまうほど。
コンビニの袋からアイスを出して渡してやれば、幸せそうに目を細める。
その姿が愛くるしくて、愛おしい。
この気持ちがとどまることはきっと無いのだろう。
だから、口は勝手に動くんだ。
「なあ、付き合って」
好きだよ。なんて。
コンビニの袋を持って、ガードレールに寄りかかりながらいう祝詞ではないと思ったが、それでも口からこぼれ落ちたものは仕方がない。
こうさせるのは、こいつのせい。
「……でも、わたし」
「ああ、知ってる。それでいい、それでいいからお前も幸せになろーぜ」
蝉の声がうるさい大学生の夏。
愛おしくてたまらない、好きな人の好きな人になった。
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作者名:無色 | 作成日時:2018年8月23日 23時