七海建人の限界オタクは呪霊操術師に恋される 2【呪術廻戦 / 夏油傑 / 七海建人】

"Forget" ページ23

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Aside





『みんな！今、斬れた所からすぐに外に出て！！』



子どもたちは驚いて暫く放心していた。



『はやく…！』



私が急かすとその内の一人だけが外に逃げた。




『え…？』




なんで逃げへんの？


いや、待って。

さっき逃げた子はそういえば似顔絵の子だった。

つまり、元々この村の子ではない。


だけど、残り3人は…





「僕たちの使命は…？」

『…へ？』



え…？なに…？

使命…？


なにそれ。



え、まさかそれって自分が献上されることが使命ってこと？


それで、それを自覚してるって？


子どもたちにもそんなに洗脳してたってわけ？
 



 『…ちょ、ちょっと待ってね』



やばい…やばいわ。

子どもたちに当たってしまいそうなくらい怒りでどうにかなりそうだった。




でも、そんななかでも、呪霊の攻撃は止まない。



 
どうする…



子どもたちを押して、外に無理矢理出させることが出来ればいいが、術式を発動させるのに精一杯で、それが出来ない。



どうする…





「あの…お姉ちゃん…」



そう呼ばれて、私は少し冷静さを取り戻した。



『…なに？どうした？どこか痛む…？』

「ううん、そうじゃなくて、お姉ちゃんの右手に何か…」





私の右手には何故かカードがあった。


なんのカード？と手のひらを見ると…





そこには目が虚になった人物と…





"Forget"の文字。



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