怒りと焦り ページ20
.
Aside
でも、まだこれで終わりじゃない。
あと1人いなくなる可能性があるんだ…
子どもたちを探さなければ…
探して原因となるモノを祓わなければ。
それが呪霊じゃなくとも。
『…旦那さんはいつ帰ってきます…?』
「あと…1時間くらいで帰ってくるかと…」
『わかりました…』
それまでには二人を逃さないと…
そのためには。
『これ外していただけませんか?』
私はロープを示した。
両手は塞がっているけど、本当はたぶん"Kill"で斬れる。
だけど、彼女の安心の上に外さなければなんの意味もない。
『あなたたちお二人をすぐにこの村から逃がしたいです。そのために車が必要です。だから電話させてください』
そう口早に言うと、彼女はロープを外してくれた。
『ありがとうございます。
すぐに準備してください』
彼女が息子さんを呼びに行っている間に、私は補助監督さんに電話をかけてピックアップしてほしい旨を伝えた。
−−−−−
私は彼らを無事に村の外まで運んだことを補助監督さんから伝えられ、一息ついた。
『はーー…やばい』
少しホッとした。
怒りと焦りで平静を失っていたみたいだ。
『落ち着け…』
その後。
異常がないかと学校の周りを歩いていくと、その裏口辺りにさらにモヤがかかっているような場所があった。
『ここか…』
"Kill"でそのモヤを斬ると空間に切れ目ができた。
その奥が少しだけ見えたのは、
湖のような水面と祠。
.
232人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
怜。(プロフ) - 優生さん» ありがとうございます!😭がんばります! (4月17日 21時) (レス) id: 65413915ce (このIDを非表示/違反報告)
優生(プロフ) - 応援してます、頑張ってください (4月17日 21時) (レス) @page40 id: 5de943fe2a (このIDを非表示/違反報告)
怜。(プロフ) - たむ。さん» 👍ありがとうございます😭 (4月15日 11時) (レス) id: 65413915ce (このIDを非表示/違反報告)
怜。(プロフ) - 麻衣さん» 👍ありがとうございます😭 (4月15日 11時) (レス) id: 65413915ce (このIDを非表示/違反報告)
怜。(プロフ) - みづきさん» 👍コメントありがとうございます😭そう言っていただけるとすごく力になります! (4月15日 11時) (レス) id: 65413915ce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:怜。 | 作成日時:2024年3月17日 18時