抑えきれない怒り ページ11
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『首無…!!みんな…!』
「「「「「っ!?」」」」」
例の場所だった。
首無たちは驚いた。
いきなりここに繋がるとは思いもしなかったのだ。
いや、それ以上に今の彼女の状況を見て、怒りが湧き上がってきていた。
「A…!」
首無はすぐに男目掛けて技を放つ。
その男は軽く躱したが、着地したあとのその男は"驚愕"していた。
「どういう…ことだ」
先程まで余裕で気持ちの悪い笑みを浮かべていたその男が顔を歪めている。
『私が…案内したのよ』
「…どうやって、」
男は眉間に皺を寄せ、般若のような顔になった。
「そうか…君たちは…
僕を怒らせたようだね…!」
男はパッと彼女の側に移動し、首無たちに向き直った。
「君たち…
それ以上僕らに近づけば…彼女がこうなるよ」
『「「「「っ!?」」」」』
ビリビリビリビリビリビリッ!!
『あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!』
強力な雷を直接的に浴びた彼女は全身が所々焦げ、身体が痙攣していた。
「やめろ!!!!」
首無は抑えきれない怒りで身体も声も震えていた。
でも、動けば近づけば、彼女はもう一度あの雷にうたれてしまう。
どうする…!
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作者名:怜。 | 作成日時:2020年8月13日 13時