第166話『面白い暇つぶし』 ページ17
引き続き白蘭side
白「そうだなぁ…君が情報を言わないと今度はこいつが死んじゃうけど……どうする?」
そこら辺にいた部下の頭を掴み傷だらけの彼女を見れば、はぁ、とため息をついた。
この状況でため息をつくなんてどんな頭をしているんだろうか。
「…分かった降参。その人離して。というか言うからこの人と2人にしてくれません?」
僕の方を見ながら部下に言う彼女。
もちろん部下は全力で否定しようとするがそれを僕が手で制した。
白「いいよ♪」
いい退屈しのぎにはなりそうだ。
部下を出て行かせ僕と彼女の2人きりの空間となったこの部屋。
彼女の傷を見るとどれだけ痛めつけられたのかが分かる。なのにボンゴレの彼女はミルフィオーレの部下が殺されそうになっているところを助けた。彼女は自分の命より他人の命が大事なのだ。
白「で、君は何者だい?」
「何者って言われても…さっきアンタが言ったじゃん、草壁Aだよ」
白「……聞き方変えるね。ボンゴレではどういう立場だった?」
「立場で言えばめっちゃ下っ端。私非戦闘員だから戦えないし。さっきみたいにいくらボコボコにされてムカついたって抵抗出来ない」
白「へぇ、そんな弱い君がどうしてボンゴレに?」
「なんか…成り行き?だから本当に私、重大な情報とか知らないし捕まえてても面白くないと思うよ」
そうかそうか。
なら
白「じゃあ………死のうか」
ニコッと笑ってそう言った僕。
彼女はどんな反応するんだろうか、胸に期待を膨らませ彼女を見て
___________驚いた。
「ん、どうぞ」
そう言って彼女は綺麗に笑ったのだ。
本当に綺麗に。
姿はボロボロなのに、痛々しいのに何故…?自分が死ぬというのに何故笑っていられるんだ…?
バカだろ、と思った。
でも彼女から目が離せなかった。
白「………」
「どうしたの?私死ぬなら一思いに死にたいんだけど」
白「…は、ははっ!!あっはっは!!」
「は?」
いきなり笑いだした僕に彼女が怪訝そうな顔をする。
白「あは、はっは!……君、不思議だね〜」
「バカにしてんのか」
白「殺すのはやーめた」
「……やめたんならやめたで解放してくれません?」
白「それもヤダ♪」
「いや意味わからんわ」
面白い暇つぶしが見つかった。
ここで殺してしまうには少し惜しい気がする。
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雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください! (11月11日 10時) (レス) @page47 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - はじめまして!今日1から読み始め、XANXUSが大好きな私とても楽しく読ませて頂きました!これからも応援してます!! (2020年3月13日 3時) (レス) id: 7abe842fbe (このIDを非表示/違反報告)
くうはく(プロフ) - さのさん» うそおおお(;;)嬉しすぎます…!最高なんてもったいなきお言葉…!亀更新ですが頑張りますので見捨てないでくださいね(殴) (2020年1月24日 16時) (レス) id: ed0491e176 (このIDを非表示/違反報告)
さの - あまりにも最高すぎて毎日ずっと読み返してます!!!こんな素敵すぎる作品をありがとうございます(´ ゚ω゚`)!!!ほんとに大好きですありがとうございますめちゃめちゃ面白いしきゅんきゅんもするしとにかく最高です! (2020年1月22日 2時) (レス) id: 550c2ffe1e (このIDを非表示/違反報告)
くうはく(プロフ) - zzzさん» そのように言っていただけて本当に嬉しいです(;;)初代さん…!!zzzさんのためにどうにか絡ましてみたいと思います!!(*´-`*) (2020年1月18日 13時) (レス) id: 698353e71b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くうはく | 作成日時:2019年12月25日 12時