俺の嫁【短編集】

＊sya ページ25

sya side

sya「A？どうしたん？」

さっきからAが、なにか考え事をしては顔を赤らめ、俺が尋ねると

『なんでもない』

と返事する。

なにを考えているのかさっぱり分からないので、思い切って聞いてみる。

sya「なぁA…俺以外のこと考えてる？」

『んぇ？なんで？』

sya「図星か？」

『あ…えっと…シャオちゃんとの子供…良いなぁって思ってた』

なるほどなぁ…そんな可愛いこと考えてたんやなぁ…癒し。

sya「なに？欲しいん？」

なんてちょっと意地悪に聞いてみる。

ほら。まぁたそんな可愛い顔して…

『欲しい！』

sya「じゃあ…今夜、俺の部屋に来てな？」

『うん！』

…あんなに無邪気に返事されたら、襲わざるを得ないよなぁ？


その夜Aはたくさん鳴いたよな…はぁ、尊い。

〜現在〜

久美(くみ km)「お父さん、お母さん…お願いがあって…」

sya「ん？」

『お、珍しいね』

km「今日、学校の友達と話してたらね、皆兄弟いるのに私だけいなかったの。」

sya「兄弟欲しいんか？」

km「うん…」

『なるほどなぁ…分かった』

sya「お？w」

km「本当？！」

『うん。だから、早くスイミングいってらっしゃい』

km「私めっちゃ頑張る！」

sya「頑張っといで」

km「うん！行ってきます！」

物心ついた時から大人しかった久美が、久しぶりに俺らを頼った瞬間だった。

よし…そうと決まれば……

sya「たぁっくさん愛したるからな、A？」

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