俺の嫁【短編集】

＊ht ページ22

今日はAの誕生日。

『ひとらん！』

ht「A！誕生日おめでとう！」

『え？！覚えててくれたの？！嬉しい！』

ht「はい、誕生日プレゼント」

そう言って、ピンクの胡蝶蘭を渡す。

『玄関に飾って良い？！』

ht「良いよ、行っておいで」

Aは嬉しそうに玄関へ行き、花を飾った。

でもね、まだあるんだよ…プレゼント…

ht「まだあるよ」

そう言うと、びっくりした顔をするA。

『何？』

ht「おいで…」

声をかけるとひょこひょことこちらへ歩み寄る。可愛い。

ﾁｭ…

『んぅ…ひと…らん…？』

ぴちゃぴちゃと水の音と舌が絡まる音が部屋に響き渡る。

ht「ん…ふぅ…A…」

『ん…くる…しい…』

ht「はぁ……大丈夫？」

『うん…でも、食べられちゃうかと思った…』

ht「ふーん…じゃあ、頂いちゃおっかな？」

『んぇ？』

さぁて、美味しく頂いちゃいますか…さぁA…可愛く鳴いてね？


〜数年後〜
真綾(まあや my)「お父さんお母さん…」

ht「どうしたの？」

my「私…どうしても妹が欲しいなって……」

『妹ねぇ…』

my「ダメ…かな…やっぱりお父さんとお母さん忙しいs」

ht「ダメなことない…よね？」

『うん！お父さんとお母さんに任せなさい！』

my「良いの…？」

ht「今からちょっと出かけるから、留守番しといてくれるかな？」

my「うん！」

ht「じゃあ、行こうか…A…？」

『うん…』

Aがそう返事したのを見て、俺はさらに囁く。

ht「今日はどんな風に鳴いてくれるのかな？」


俺の沼から抜け出せないようにしてあげる…

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ピンクの胡蝶蘭

花言葉：あなたを愛しています

＊kn→←＊ut

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