239話 ページ45
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乱「あれ？主さんは？」
乱藤四郎は大広間を見渡しながら首を傾げた
研修から帰ってきた2日前からどうにも審神者の様子がおかしいのでそれとなく気に掛けていたのだが、ずっと部屋に篭っているのはだめだと思い訪ねてみればその姿は無い
ならばと大広間に来てみればやはりその姿は見えない
歌仙「台所に言付けが置いてあってね、朝食は摂らないと。…帰ってきてから共に食事をしていないから心配でね」
朝餉の片付けをしながら通り掛かった歌仙兼定が眉を顰めて乱藤四郎にそう言った
伽羅「まんば、Aを見かけたか」
山姥切「…いや、」
蜂須賀「主は今日も来なかったね」
浦島「出迎えてから姿が見えねぇもんな…」
獅子王「審神者部屋に居ないんだよなぁ」
同田貫「おい、へし切り。お前知らねぇか？」
加州「…誰も見かけてないんでしょ？…なんか避けられてるよね」
堀川「…膝丸さん、小狐丸さん、研修中何か変わった事はありましたか？」
広間に活気はない
皆一様に審神者の姿が見えない事を不審に思い、心配し誰か見ていないのかとそればかり
肩を落とした乱藤四郎は広間を後にしてとぼとぼと縁側に向かって歩いた
加州清光の言う通り、避けられているとしか思えない
審神者を信じたいが会えないことには何も出来ない
廊下の角を曲がり厨を過ぎて縁側
下げていた視線を上げて乱藤四郎はぴたりと足を止めた
審神者が、いる
前にお気に入りだと言っていた白いタイトスカートにゆるっとした黒のスウェットを着てノートとペンを手にぼうっと座っている
心が躍った。ドキドキと胸が高鳴る。
乱「あ、主さん！！」
呼びかけた声は上擦って
振り返った審神者は苦笑いを浮かべて「乱ちゃん」と小さく口にした
駆け寄って抱きつきたい衝動に駆られたが、近づいてみて足が止まってしまった
乱「主さん、日記書くの？？」
『えっと、うん。なんかすごく忘れっぽくて、研修のこと、あんまり覚えてなくてさ。…頭に残っとる事をとりあえず書いてみようかなって』
乱「忘れ、え？ええ？大丈夫なの…？」
『うん、なんかね、研修もやけど、なんか前の事もぼんやりとしか…忘れたらいかんのに。来たばっかりの事も、なんで審神者になる事になったのかも、あんまり思い出せやんくて…それに、皆の事も、えっと…』
ペン先を真っ新なノートに付けたまま、困った様に笑うとすぐに泣きそうな表情を浮かべて、トントンとノートを叩いた
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ネコマタさんのちょびひげ(プロフ) - わたしは更新、いつでも待ってます! (2021年5月16日 10時) (
レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
ネコマタさんのちょびひげ(プロフ) - 名無しさんさん» はい、これからも楽しんで読ませていただきます!!名無しさんは社会人と聞きました。どうか自分のお体をご尊重してください (2021年5月16日 10時) (レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - ネコマタさんのちょびひげさん» コメントありがとうございます。嬉しい内容にやると決意できて良かった、また書きたいと思って良かったと思います。私の作品を読んでくれてありがとうございます！これからも楽しんでいただけたらなぁと思います！ (2021年5月15日 20時) (レス) id: abe0f1ab0e (このIDを非表示/違反報告)
ネコマタさんのちょびひげ(プロフ) - こんばんわ。この作品が続いてくれると知って、とても嬉しいです!!どうか名無しさんのペースで更新してもらえれば。また続きが読める事に感謝します。ありがとうございます!! (2021年5月14日 21時) (レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - 雪さん» コメントありがとうございます！好きと言ってもらえるのはとても嬉しいです！絡み前向きに検討させていただきますね！ (2021年5月6日 13時) (レス) id: abe0f1ab0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無しさん | 作成日時：2020年1月9日 1時
