236話 ページ42
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研修最終日、朝
早めに起きた私はメイクと着替えを終わらせると、ひっそりとあてがわれた部屋を出た
少し進んだ先の離れの縁側に佐々木さんが腰掛けている
佐々木「おはよう。今日で最後ですね」
『おはようございます。あっという間に終わっちゃいました…』
促されて横に座ると、佐々木さんは何か考える素振りを見せながらゆったりと話してくれた
この本丸の刀剣男士の事、本丸の事情、自分が抜擢された仮説の理由、そして自分の見習い期間の先、今日がいい日なのではと思っていること
佐々木「俺もこの本丸にかなり馴染んできたと思うんです。今ではもう殺気を向けられる事もない、何より強い味方がいる。最初に与えられた任務も今日遂行するのがいいんじゃないかと、そう思うんです。…いや、確実に今日、俺はやります。」
『何を、っていうのは聞かない方がいいですか？』
佐々木「貴方に嫌な思いをさせてしまうのは俺も苦しく思うので、どうか聞かないで」
『分かりました…無理はしないでくださいね』
大和守安定2「佐々木君、鹿目さん、そろそろご飯にするよ。食べたら帰るんでしょ」
振り返った先にいた大和守さんは少しだけ笑みを浮かべて廊下の先を指さした
鹿目石の飾りを手に持った小狐と膝丸さんが向かってきている
『あらー、見つかってしもた。じゃあ、行きます？』
佐々木「はい。さ、二振りもおいで朝餉だ」
もう1人の大和守さんも部屋から出てきて6人で朝食を食べに向かう
広間について仕切られた向こう側で大勢の刀剣男士に囲まれて食事を摂る佐々木さんは真剣な顔をして、不在のままの審神者様の席を見ていた
「では、短い間だったが手入れや業務補助などありがとう。道中は気を付けて」
身支度を終え、玄関先で見た事もない私の本丸にも居ない刀剣男士が見送りに来てくれた
袴の様な衣装を着て胸元には対になっている三つ葉と葵御紋
歴史好きやから分かったけど、徳川の刀かな
烏みたいな真っ黒な髪を佐々木さんみたいにポニーテールにまとめていて、薬研君より濃い紫の目がさっきから優しげに細められている
…審神者様にも一言挨拶したかったけど、彼は初日から見かけていない
佐々木さんも、いない
『お世話になりました。皆様もお身体に気をつけてとお伝え頂ければ幸いです』
「ああ、承った」
早く行くといい
優しい声に素直に頷いたその時、何かが崩れ落ちる様な派手な音が耳に飛び込んできた
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ネコマタさんのちょびひげ(プロフ) - わたしは更新、いつでも待ってます! (2021年5月16日 10時) (
レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
ネコマタさんのちょびひげ(プロフ) - 名無しさんさん» はい、これからも楽しんで読ませていただきます!!名無しさんは社会人と聞きました。どうか自分のお体をご尊重してください (2021年5月16日 10時) (レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - ネコマタさんのちょびひげさん» コメントありがとうございます。嬉しい内容にやると決意できて良かった、また書きたいと思って良かったと思います。私の作品を読んでくれてありがとうございます！これからも楽しんでいただけたらなぁと思います！ (2021年5月15日 20時) (レス) id: abe0f1ab0e (このIDを非表示/違反報告)
ネコマタさんのちょびひげ(プロフ) - こんばんわ。この作品が続いてくれると知って、とても嬉しいです!!どうか名無しさんのペースで更新してもらえれば。また続きが読める事に感謝します。ありがとうございます!! (2021年5月14日 21時) (レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - 雪さん» コメントありがとうございます！好きと言ってもらえるのはとても嬉しいです！絡み前向きに検討させていただきますね！ (2021年5月6日 13時) (レス) id: abe0f1ab0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無しさん | 作成日時：2020年1月9日 1時
