233話 ページ39
ふっ、と今自分達が置かれている状況に気付いてぬるま湯に使っていつまでも抜け出せない思考を無理矢理働かせて、未だ隣で霊力を流す主の腕を掴んだ
向かいに座る小狐丸もそこでようやっと目を開き、ハッとしたような表情を浮かべると主の腕を俺と同じように掴む
「主、主もういいのではないか？目を開けてくれ、頼む」
小狐丸「主様っ、」
またあの時のように起きぬのではないかと早鐘を打ち始めた胸を押さえ、嫌な想像から逃げようと掴んだ手に力が篭る
『大丈夫やよ、起きてます。』
今度はちゃんと返ってきた返事に安堵のため息を吐きながら、小狐丸と目を合わせていると室内を満たしていた主の霊力が徐々に薄くなり、そして完全に消えた
見習い「すごい…この数を一斉に…」
見れば部屋にいた刀剣男士の傷は癒えており、ザンバラに切られた長髪の男士達も元の長さに戻っている
横たわって瀕死状態だった骨喰藤四郎が起き上がって自身の体を不思議そうに見た後、見習いの肩越しに主を見てやっと来たと小さく口を動かした
何か嫌な胸騒ぎを覚えながら、牽制するように殺気と眼圧を持って睨めば目があった途端にすぐさま顔を青ざめさせてブルリと震えている
『膝丸さん、大丈夫ですよ。だからやめたって』
腕を握ったままの俺の手に、小さな手を添えた主がにやりと笑う
「…何故そんなに余裕そうなんだ。」
『いや〜、ピリピリした空気ってどうもだめで、真剣な場面ほどなんかわらけてきません？』
小狐丸「笑えません！」
『え〜？まあ変わっとるからしゃあないってことで』
「自分で言うな…」
1人場違いにへらりと笑う主に無数の視線が集まってくるが、本人は見られるの嫌いなんですよね〜やら言いながら小狐丸の背中に隠れるようにずれて座っている
俺の主は自由すぎるなと思いながら、就任当初より大分砕けて接してくれるようになったなと口元が緩み、緊張していた体からやっと余計な力が抜けていった
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ネコマタさんのちょびひげ(プロフ) - わたしは更新、いつでも待ってます! (2021年5月16日 10時) (
レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
ネコマタさんのちょびひげ(プロフ) - 名無しさんさん» はい、これからも楽しんで読ませていただきます!!名無しさんは社会人と聞きました。どうか自分のお体をご尊重してください (2021年5月16日 10時) (レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - ネコマタさんのちょびひげさん» コメントありがとうございます。嬉しい内容にやると決意できて良かった、また書きたいと思って良かったと思います。私の作品を読んでくれてありがとうございます！これからも楽しんでいただけたらなぁと思います！ (2021年5月15日 20時) (レス) id: abe0f1ab0e (このIDを非表示/違反報告)
ネコマタさんのちょびひげ(プロフ) - こんばんわ。この作品が続いてくれると知って、とても嬉しいです!!どうか名無しさんのペースで更新してもらえれば。また続きが読める事に感謝します。ありがとうございます!! (2021年5月14日 21時) (レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - 雪さん» コメントありがとうございます！好きと言ってもらえるのはとても嬉しいです！絡み前向きに検討させていただきますね！ (2021年5月6日 13時) (レス) id: abe0f1ab0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無しさん | 作成日時：2020年1月9日 1時
