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「大光...めちゃめちゃいい！」
「でしょ？結構自信アリ(笑)。ポイントはねじり鉢巻きよね。」
「普通に居そうだよね、こんな感じの見習いさん。」
なぜか寿司職人の見習い風の大光くん。
「よし、このパツキンかつらを被ったら...私って分からないでしょ？」
「なんかギャル語言ってみなよ！」
「ぴえん通り越してぱおん〜！...なんか今、自分の中の何かを失った気がする。」
ギャル風バイトちゃんに扮装したリホちゃん。
「可愛い！最高！！なぁこのままウチでバイトせーへんか？」
「ごめんなさいヒロジさん...私東京の大学通ってるんで。」
「大昇...意外にリーゼント似合うな。」
悪役を引き受けてくれた、爽やかヤンキーの大昇くん。
「ヒロジさんにホンモノのリーゼント教えてもらったから！」
「で、さっきから何してんの？」
「え、落花生を頭の中に隠してるの！いざとなれば武器になるっしょ？」
みんなが騒いでいる中、私の視線はただ1点を見つめている。
「とりあえず営業用のスーツにカズユキさんの柄シャツ借りてきたんだけど...」
「いいじゃん！で、このネクタイ合わせてみる？」
まきさんにネクタイを締めてもらっている、スーツに身を包んだ...
「照さん...パーフェクト...」
何この完成度。すごい好き。
こんなかっこいい人がこの世に存在するなんて。
「あぁ、いいじゃんいいじゃん！どう、典子ちゃん？」
「...」
「...典子ちゃん？おーい、のりちゃーん？？」
「...はっ！えっ！なんですか！？」
「照、これでいい？」
「はい！！とっても似合っててカッコイイです！！」
「よかったー。森口さんに太鼓判押してもらったから安心だ(笑)。」
...はぁっ！！！私だけに見せるこの笑顔。
やめて見ないで、私、溶けるから。
私はおもむろにスマホを取り出す。
「...龍斗くん。」
そして龍斗くんに渡す。
「...ん？」
「1枚目はとりあえず全身で、2枚目は顔アップでお願いします。」
「あ、うん。」
「照さん、あの、写真一緒に撮りたいんですけどいいですか？？」
私のスマホに初めての照さんとの2ショットが...！！
バックアップちゃんと取っとかなきゃ。
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作者名：Momanao | 作成日時：2021年1月4日 1時
