No road is long with good company 初恋編1 (ページ47)

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「ふーん。」

うなずく3人。

「というわけで、完全に俺の片想いなんです。」

「なんかさぁー、おねーさんにただ単にいいように遊ばれてる感じじゃね？」

「慎太郎、なんてこと言うんだよ！！こっちも楽しいの！！」

「じゃ、いつ告白するんだよ？」

「それは...未定。」

「お前、できるだけ早い方がいいぞ。」

髙地さんが横から口を挟む。

「え、何でですか？」

「相手、社会人でしょ？いつ相手にしてくれなくなるか、分かんないよ？それに、あんだけきれいな人なんだからさ、多分会社の人とか、ほっとかないってよ。」

ズキっっ。

心に響く。確かに。

「それもそうですね...努力します。」

「あのさ...」

健がぼそっと言う。

「美久ちゃん、どうすんの？」

「え、美久が何？」

「美久ちゃん、ずっと優太のこと、好きやで。」

「え、そうなの？！」

「多分、気付いてないのお前だけやと思う。」

「え！？そうですか？」

見回すと、優吾さんも慎太郎も頷いている。

「はー、どうするったって...まあ、美久から何も言われてないし、俺からは何も言えないよね。」

「...そりゃそうやけど、かわいそうやな、美久ちゃん。」

ごちそうさま、と健は静かにその場を去っていった。

「どうしたの？健、機嫌、悪い？」

「本当にお前鈍すぎ、健は美久に片思い中！！」

「イテッ！」

慎太郎に思いきり、背中を叩かれる。