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(優太Side)
公園で別れて以来、Aさんとは連絡が途絶えている。
カッコイイこと言ったものの、なかなか自分からはLINEしにくいのだ。
かと言って、Aさんからも、来ない。
そりゃそうだよね。
彼氏、いるんだし。
...あーあ、片想いは辛い。
またもやバイトに明け暮れ、研究室にこもる日々に逆戻り。
そんなこんなで、毎日テンション低く、皆に「何？調子悪い？病院、行ったら？」と言われながら夏がやって来た。
...来ました。
ベッドの上、寝癖のついた頭のまま、スマホを握り締める。
Aさんから、LINE。
"お久しぶりです。元気にしてますか？"
心を落ち着かせ、返信する。
なるべく、さりげなく。
"はい、元気ですよ。"
"ところで、明日、ヒマですか？"
はい！全然、予定ないです！！
喜ぶ気持ちを抑え、返信する。
なるべく、さりげなく。
"はい。大丈夫です。"
"フリスビー、やりませんか？"
ん？
なぜに、フリスビー？
"この間、テレビで見て楽しそうだから、買ったの。"
"そうなんですね。"
"フリスビーって、投げる人と、キャッチする人、いるじゃない？"
...あ、そういうことね。
"俺に、犬のようにフリスビーを取ってこい、と"
"お願い！お弁当作ってくから！！何かリクエストない？"
「もう、仕方ないなぁー。」
1人でニヤニヤしながら、返信する。
"じゃあ、唐揚げで。"
"了解！じゃあ、明日、いつもの公園ね！"
その日はすっかり舞い上がってしまって、大学で何をしたのか、バイトもどうこなしたのか覚えていない。
早く明日になって、早くAさんに会いたい。
今夜も、眠れそうにない。
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作者名：Momanao | 作成日時：2019年9月8日 23時
