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週明け。
午前中の講義を終え、ゼミ仲間と昼食をとる。
「優太、もう大丈夫か？」
「あ、すみません優吾さん。帰り送って下さって。もうすっかり(笑)。」
「気にすんなよ。どうせあの後すぐにお開きになったし。」
「でもびっくりしたよ。優太探してたらトイレで流血して倒れてんだもん。」
「ほんま、慎太郎がトイレ覗かへんかったら、大事になっとったで。で、結局何があったん？」
健が手でマイクを作り、俺に向ける。
「...まぁ、トイレ入ってったら、男の人が女の人に乱暴？してて、止めに入ったらポーン！と当たっちゃったというかね...」
「あ、そういえば最初行ったとき、女の人いたなぁ。」
慎太郎も口を挟む。
「なんか、下品な話。」
さっきから黙って弁当を食べていた美久が口を開く。
「あんなとこで、痴話喧嘩？それもさ、あの人絶対学生とかじゃないよね？いい大人だったよね。せいぜい別れ話かなんかがこじれてたんじゃないの？ケンカするのは勝手だけど、いい大人が他人に迷惑かけるようなことするなんて最低じゃ、」
「分かったようなこと言うなよ！！」
思わず声を荒らげてしまう。
目の前には、ハッとした目をした優吾さん、慎太郎、健、そして泣きそうな顔の美久。
「わわっ！！ごめんごめん！びっくりさせて！！...いや、どんな理由かなんて、通りがかりの俺たちにはわかんないじゃん？てこと。たまたま、そこに居合わせた俺がお節介しちゃっただけ。ね、それだけのこと。あー、もうこの話、やめよ？ところでさ、あの後、音大生とはどうなったの？」
「あ、うん...3人とも、音沙汰無し。」
「うん...楽しかったです、ありがとうございましたぁ！で、終わり。」
「...そうなんだ。やっぱり住む世界、違いすぎたね。」
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作者名：Momanao | 作成日時：2019年9月8日 23時
