天使、拾いました。2【白】

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「ねえ、Aちゃんに可愛い耳つけてほしい！」



「この歳だけどまだいけるかな？」



「夢の国だからなーんにも問題なし！」








その言葉を信じてまず近くのショップに入り

お互いに似合いそうな耳を探すことになった







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「いっぱい試すの楽しい〜」



「ラウちゃん、今度はこれ付けてみてほしいです…！」



「おっ、どれどれー？」









絶対になんでも似合う彼だから

色んな耳を付けてもらいたくなっちゃう私





今手渡したリボンのついたネズミの耳も

案の定めちゃくちゃ可愛い









「ラウちゃんこれも全然ありだよ…！」



「お姉さん目がキラキラしてる笑」



「こんなにリボンが似合う子見たことないもの…！」



「あ〜俺やっぱ可愛いからね！」








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散々天使着せ替えショーを楽しんで

実は最初から天使にはこれと決めていた耳を見せる









「…やっぱりね、ラウはこのイメージかなあ」







手に取ったのは、

100匹ちょっとのわんちゃんがモチーフの

ダルメシアン柄の耳









「あ、これめめにも言われたやつ！」



「そうなの？」



「うん、今度めめとも行こーって喋っててね

その時ラウールは可愛いからこれだねって」



「…ただの口説き文句にしか聞こえないね？」



「大丈夫、俺はお姉さんの口説き文句にしか乗らないよ」









ウインク付きで言われても
どう返したらいいのかわからなくて

"とりあえずこれ付けてみてよ"って
ぐいぐい押し付ける








「ふふ、わかった付けるから！笑

……はいっ！どおー？やっぱ似合うでしょ？」



「わあ、めちゃくちゃ似合う…！」



「ふふ、僕これのモデルやろっかな」



「私が社員なら絶対採用だね」



「あ！じゃあさ、Aちゃんもこれにしよー！」



「お揃い？」



「うん！今日偶然服装も2人ともモノクロ調だし似合うと思うんだ」



「ほんとだね、じゃあこれにしよっか！」









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買う時に店員さんに

"絵になる2人ですね！"なんて言われちゃって

やっぱり夢の世界は素敵な場所だと思った

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