天使、拾いました。2【白】

もちろん ページ45

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「…あ、でもラウちゃん。」









なんだかんだ楽しかった誕生日から数日。



お家でまったりタイム中、

ふとその時の会話を思い出して天使に声をかける









「ん〜なぁに？」




「もちろん私からって言っても、高校卒業するまではそんな大層なことはしませんよ？」









そう言った途端、起こる大ブーイング









「ええ〜！お姉さんどうして〜〜」





「いや、どうしてって…ねぇ？」





「えーじゃあさ、どれくらいまでしてくれるの？」





「どれくらい、、ほっぺ触るとか？」





「えええ〜〜」





「ふふ、仕方ないよね」





「え〜そういう堅いとこも好きだけどさ〜〜」









.









散々ブーイングした後には大人しくなって

" 早く卒業したい… " と体育座りでぽつり言う天使






思わず、その寂しそうな声に誘われて









「………」









気づけば今度こそ、その頰に触れていた









目と目が、真っ直ぐに、合う








気づいた時には手首がぐっと掴まれて









「…俺ね、抜け道知ってる」









そう囁いた後に



キスが、一つ







.








そっと顔が離され








「…ほらね」





と、目の前の天使がふっと笑った









「Aちゃんからはダメなのに、俺からなら受け入れてくれるもんね」









天使が、私の核心をつく



…もちろん、自分でも分かっているその矛盾





でも最近急激に大人っぽくなっていく彼に

拒む意志を手放したいとさえ思ってしまう瞬間が
度々訪れているのも事実で

私は何も言えなかった








.








「…ごめん、困らせちゃったね

年齢はどうしようもないのにAちゃんに当たっちゃった」








…反省、と言いながら頭をふんわり撫でられる




どっちが大人なんだか、子供なんだか
もはやわからない








「…早く、お姉さんに触れてもいいようなきちんとした大人になるためにも

…ちゃんと、向き合ってくるからね」









そう。彼が家に行くのも、もうすぐ_______

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