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「もう…」
「ごめんね驚かせちゃった笑」
一通り言い終え、
私の動悸もだんだん落ち着いてきた時
「決意固めたらさ…やっぱ緊張しちゃって」
彼が少し笑いかけながら言う
「…さっきの話？」
「そ！家族に会うのまじ久々すぎるし
だからね、もっと緊張した人見たら落ち着くかなぁーって思ったの」
「ほぉ…？」
あんまり伝わってないことを察知したのか
ん〜と考えるようなポーズをする天使
「あ、例えばさ、お化け屋敷も自分よりめっちゃ怖がってる人と一緒に入れば大丈夫になることあるでしょ？」
「あぁーなんとなくわかった気がするけど…それでこんなこと…？やだもう…力抜けた…」
「あ、でも襲いたいのはほんとだし、今からキスはするね」
「は、」
聞き返そうとした私の言葉は
ちゅ、と軽く触れた唇に遮られた
突然のことに固まったままの私を尻目に
「えへへ、キスしちゃった」と嬉しそうに言って
肩に頭をぐりぐりしてくる天使
でも、彼が相当な決意を固めてるのは確かで
やっぱり彼も緊張していたんだと思うと
今はなんだか強く言えない
「…ずるいよなあ」
「へへ、そういうとこも好きでしょ？」
「もう…」
珍しく私の目線より下にある天使の頭をそっと撫でた
「…ラウ、がんばれ」
「うん。…Aちゃんのこと、ドキドキさせすぎちゃってごめんね？」
「……今日のは、許す」
「ふふ、ありがとう」
そう言うと、気づいたら早めに寝息が聞こえてくる
今日も私へのサプライズやら
決断を私に伝えるタイミングやら
彼なりに緊張していたのかもしれない
そう思うと、さっきはあんなにも男な視線で私に迫ってきていた彼なのに
隣で眠る彼のことがとても愛おしく守るべきものに見えてくる
「……ずっと、隣にいるからね」
呟いて彼の長い睫毛にそっとキスを落とす
そうして目を瞑り、
私も誕生日の夜の夢に向かった
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ゆきみだいふく。(プロフ) - 雛樹さん» 史上最高…！そこまで言っていただけて作者冥利に尽きます（ ; ; ）あどけなさと大人の狭間で揺れている様子を汲んでいただけているのも嬉しいです、お優しい言葉本当にありがとうございます！（ ; ; ） (2020年8月22日 12時) (
レス) id: ea4c76a1c9 (このIDを非表示/違反報告)
雛樹(プロフ) - ただいま史上最高にきゅんきゅんしております、どんどん天使が大人になっていきでもまだあどけなさが、続き楽しみにしてます、主様のペースで更新頑張ってください (2020年8月22日 11時) (レス) id: ba6ffa0bd7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみだいふく。(プロフ) - MARIさん» わ〜とても嬉しいコメントありがとうございます！私もまさかこんな展開になるとは思わずしんどかったです泣(作者) 本当に励みになります、これからもお楽しみいただけるよう頑張りますね(*´ `) (2020年8月14日 2時) (レス) id: ea4c76a1c9 (このIDを非表示/違反報告)
MARI(プロフ) - ふっかさん…主人公とのコンビ大好きなのでめっちゃ切ないです〜。。でもやっぱり天使が1番だから…と勝手に葛藤してます（笑）続き楽しみにしてます！ (2020年8月13日 23時) (レス) id: de6259910f (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみだいふく。(プロフ) - ribonさん» ありがとうございます！ribonさんのおかげでモチベーションがとても上がりました（ ; ; ）これからもお楽しみいただけたら幸いです！ (2020年7月22日 7時) (レス) id: 45787d6c91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきみだいふく。 | 作成日時：2020年7月8日 14時
