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「ちゃんと、家族と話さなきゃって
このままじゃだめだなって」
彼の凛とした声が、2人だけの空間によく響く
「…そっか」
「うん。ずっとどこかで家のことは考えてたんだけど
…本格的に思ったきっかけは学園祭なんだ」
「学園祭？」
「そ！お姉さんも見に来てくれたダンスさ
俺もともとね、そんな得意だー楽しいーと思ってやってた訳じゃないの
親に言われたから、習い事の一個としてやってた
でもね、お姉さんに褒めてもらえて、なんか今までと比べ物にならないくらいまじで嬉しくて
習わせてくれてありがとうって思った
…色んなこと、ちゃんと感謝しなきゃなって」
学園祭の時のことを思い出しながら
話してるんであろうその瞳は
穏やかな中に強い意志が煌く
あの時のことがきっかけになってただなんて
思ってもなかった
「だからね、だいぶ時間かかっちゃったけど…
家族と、それから自分の置かれた立場とに
きちんと向き合おうと思うんだ」
「そっか」
彼の迷いのない瞳を見て、
きっと何の心配もいらないと思った
「…決断したんだね。えらいよラウ
それに私の言葉がきっかけでって、私も嬉しい」
「うん、ありがとうお姉さん
…なんか言ったらスッキリしたや！」
その表情はとても晴れやかで、
間違いなく私たちにとっていい一歩になるであろうことを確信させてくれた
「あ、ねえお姉さんも一緒に俺ん家来てね！」
「えっ、私も？」
唐突にその場面が想像され、一瞬戸惑ってしまう
「…でも確かにずっと大事なお子さんをお預かりしてた訳だもんな…挨拶くらいした方がいいよね」
「そんな固く考えなくて大丈夫！笑
うちの親、俺と一緒でお姉さんのこと好きそうだなーと思ったから」
「え〜そうだといいなあ…なんか今から緊張してきた」
「もーだから大丈夫だって！笑」
笑い合うこの時間がこれからどうなっていくのか
今はまだ確かなことはわからないけれど
それでも私たちは
一つ、前に進むことを確かめ合った
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ゆきみだいふく。(プロフ) - 雛樹さん» 史上最高…！そこまで言っていただけて作者冥利に尽きます（ ; ; ）あどけなさと大人の狭間で揺れている様子を汲んでいただけているのも嬉しいです、お優しい言葉本当にありがとうございます！（ ; ; ） (2020年8月22日 12時) (
レス) id: ea4c76a1c9 (このIDを非表示/違反報告)
雛樹(プロフ) - ただいま史上最高にきゅんきゅんしております、どんどん天使が大人になっていきでもまだあどけなさが、続き楽しみにしてます、主様のペースで更新頑張ってください (2020年8月22日 11時) (レス) id: ba6ffa0bd7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみだいふく。(プロフ) - MARIさん» わ〜とても嬉しいコメントありがとうございます！私もまさかこんな展開になるとは思わずしんどかったです泣(作者) 本当に励みになります、これからもお楽しみいただけるよう頑張りますね(*´ `) (2020年8月14日 2時) (レス) id: ea4c76a1c9 (このIDを非表示/違反報告)
MARI(プロフ) - ふっかさん…主人公とのコンビ大好きなのでめっちゃ切ないです〜。。でもやっぱり天使が1番だから…と勝手に葛藤してます（笑）続き楽しみにしてます！ (2020年8月13日 23時) (レス) id: de6259910f (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみだいふく。(プロフ) - ribonさん» ありがとうございます！ribonさんのおかげでモチベーションがとても上がりました（ ; ; ）これからもお楽しみいただけたら幸いです！ (2020年7月22日 7時) (レス) id: 45787d6c91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきみだいふく。 | 作成日時：2020年7月8日 14時
