天使、拾いました。2【白】

学園祭___想いの行方 ページ32

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佐久間side








「いや〜それにしてもクイ研の人気企画☆阿部王、うまくいったな！！」




「いやこれ初回だし企画名恥ずかしすぎたけどね」




「だって阿部ちゃんは誰がなんと言おうとクイズ王でしょ！」




「え？笑 まあ、そうありたいとは思ってるけどさ」









クイ研の出し物が終わり、外に出ると








「…あ！あれ」








そこにいたのは、Aさんと

衣装っぽいのを着て喋ってるラウール






隣を見ると、

阿部ちゃんは少し笑って視線を下げる









「…阿部ちゃん、好きなんだね」









触れない方が逆に気まずい気がして

俺ははっきりそう言った








「…うん、でもまあ無理そうなのはわかってるんだけどさ」





「えー？なんでそんな弱気なんだよ！」




「いやだって、、ほら」









彼女の表情は明らかにキラキラしていた




確かに一度家にお邪魔したときも

2人に特別な空気感を感じたのは確かだった









「…いや、でもさ！」





「ううん、いいんだ佐久間」









阿部ちゃんはこんなにもいい奴なのに

諦めたような表情をしてるのを見て

なぜか俺の方が悔しくなってしまって








「じゃあ諦めるの？阿部ちゃんはそれでいいの？」







思わず問いかけると








「…いや、諦めないよ」






「…え？」









思わぬ言葉が返ってきた

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