お題 🥟 ページ18
*🥟に「眠れない…」と言ってみると「少し話でもしようか」と話し相手になってくれました。*
「ぬな、早く寝よ〜」
DVDを見終わる頃にはヒョンジナはおねむ状態だった。逆に私は目が冴えてしまい眠気なんて吹っ飛んでいた。先に寝てていいよと彼に促すも、むんっ😠とした顔で訴えられ仕方なく寝室へと向かう。
「ほらほらいい子はねんねしなさい」
「子供扱いやめてよぉ…ヌナも寝るのぉ」
「私は眠くないから」
「んも〜……あ、なら眠くなるお話してあげる」
そう言うとヒョンジナは私の顎まで布団をかぶせ自身も同じように布団に潜る。頭の位置が同じになると彼はふわふわの声で昔話を聞かせてくれた。
「むかぁしむかしある所にそれはそれはとても可愛い男の子がいました」
「ふふっ」
「笑わないで、目を閉じててよ。……ある日男の子が1人で歩いていると前から女の子が…」
彼の静かに歌うような声に誘われるように先程まで無かった眠気が戻ってきた。相槌をしていた自分の声も次第に聞こえなくなり彼の話し声もどこか遠くへといってしまった。
「そして男の子と女の子は幸せに暮らしましたとさ。……あら寝ちゃったかぁ。可愛い可愛い俺のお姫さま、ゆっくりおやすみ」
ヌナの額にキスをひとつ送り、俺も夢の世界へと旅立った。
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作者名:アマネム | 作成日時:2023年9月10日 14時