おじゃんぷカルテ

カルテ4-2 ページ13

薮 side




宏太「いま伊野尾も圭人も診療所にいるってさ。




そんなに熱が高いと相当辛いと思うからおいでって」



光「…っ…ｸﾞｽｯ…やだっ行きたくない」




宏太「嫌なのは分かってるけど、このままじゃどうしようもないだろ？



俺もずっと一緒にいてやるから」




泣いてる光をなんとか説得しようと試みるけど



少し幼児退行しているように思えるのは気のせいかな？




マネージャーに車を回してもらって診療所に到着





宏太「光、車降りるぞ」




光「やだ」




宏太「なんでだよ…じゃあおんぶしてってやろうか？」




背中を向けてやると体重が乗ってきて首に手が回された




おんぶなら行くって？可愛いやつだな笑





宏太「失礼しまーす！」




診察室に入ると光を見て圭人と伊野尾が「かわいい」って




ベッドに下ろそうと腰掛けたけどなかなかひかるが離れない





光「やだーーー泣」





圭人「すごい甘えん坊だね」




俺の背中にしがみついて離れないので二人とも呆れ顔




慧「離れそうにないからこのままでもいいかなぁ？」




圭人「そうだね笑」





慧「まず熱はかるね」




光「やぁ！、！」



しがみついているせいで耳式の体温計を入れられたらしくビクッとした光



でも圭人に頭を抑えられてて即終了





伊野尾「次もしもしね」




そう声が掛かると俺の背中と光のお腹のあいだに伊野尾の手が入ってきた





光「やぶっ…やだ泣…ｸﾞｽｯ」





伊野尾の手の動きを阻止するためかさっきよりもっと俺にしがみついてくる




慧「いてててっ…腕が挟まる〜」



そんなこと言ってるけど伊野尾は何食わぬ顔で聴診を進めてるし笑



慧「喉もみせて」



光「んーん！」




·




慧「まったく…えいっ！」



光「あひゃっ！あ！！やだ！！！、泣」




圭人と伊野尾が顔を見合わせたと思ったら


伊野尾が光の脇をくすぐって力が抜けた隙に圭人が俺から光を引き離した

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