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３話 ページ4
いや、うん。
道路標識ってどうやって使うの？
そもそも戦えんの？
敵をバッタバッタと薙ぎ払うとかそういうカッコいい個性じゃないの？
えー。
そもそも、
「道路標識ってなんぞや」
・・・。
「おかーさーん！」
「なーに？」
「道路標識ってどんなのがあるの？」
「うーん。そうねー。ここは危ないから通っちゃダメよ、とか、車はゆっくり走ってね、とか、いろいろあるわよ」
そう言いながら、スマホで検索して見せてくれた。
「Aちゃんにはまだ難しいかしら」
いや、16歳＋3歳だから全然難しくないよー。って言えねーよな。
「ありがとう、お母さん」
「いいのよー」
うーむ。どうすればいいのやら。
とりあえず、
「特訓だ！」
「ってことで、裏山です！」
いやー、特訓っていったら山だよね。
「使えそうな道路標識っていったら、警戒標識とかかなー？規制標識と指示標識も使える、のか？」
「いや、そもそもどうやるんだよ。念じれば出てくるわけ？」
え？どうやるの？
詰んだ？
「ええい！とりあえず、みんな大好き、《一時停止》！」
そう叫ぶと、
ポン！
と軽い音がした。
「……いや、マジモンの道路標識出てきたんだけど」
そこにはよく見かける逆三角形の止まれの標識。
え、何。これもってボカスカ殴ればいいの？
は？無理だろ。重いだろ。
は？
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作者名：秋 | 作成日時：2023年2月13日 23時
