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時間は経ち、飛行船搭乗当日。
管轄は違うが未だに赤いシャム猫の動向が掴めないまま、俺は休日に入り飛行場にやって来た。
松田君と萩原君は仕事ということで飛行船に乗るので、俺とは一旦別行動だ。
はぁ…死にたくねぇな(白目)
「あー!! 霞洲警視だ!!」
「本当です!!」
「霞洲警視も来てたんだな!!」
早めにトロピカルランドに着いて、一足先に飛行船内に入っていると聞き慣れた子供達の声が聞こえてきた。
知ってる知ってる。俺の知り合いである目を離すのが怖い子供達だ。
『おはよう。園子に招待してもらったのかな?』
「うん! 園子お姉さんに招待してもらったの!!」
「僕達、飛行船なんて初めてで、とってもワクワクしてるんです!」
「うめぇの沢山食べてーしな!」
『そっか』
子供達の目線に合わせて、跪いて優しく声をかける。
俺も今世、実家が金持ちだけど何気に飛行船は初めてなのでコナン君無しにしても少し楽しみだ。
でも飛行船と言えば魔女宅だよな。
内容は殆ど覚えてないけど、なんかすごい印象に残ってる。
『あと、今日ここには休暇で来てるから警視は無しな? 自由に呼んでくれて構わないよ』
「確かに…せっかくの休日なのに、仕事の立場で呼ばれるのは嫌ですよね…」
「霞洲警視がダメなら…友和お兄さんね!」
「いいですね!」
「友和兄ちゃんだな!」
『お兄さんって年齢じゃないけど…うん、今日は一般人の友和お兄さんだね』
少し小っ恥ずかしいし、むず痒いがいいだろう。
休みの日まで仕事の気分でいたくない。いや、事件に巻き込まれるだろうけど。
すると、子供達の後ろから「えっ」という声が聞こえてきた。
「友和…さん?」
「あれ、ほんとだ。おはようございます、霞洲警視!」
『やあ、哀ちゃん、コナン君。おはよう』
「ぁ…えっと、おはよう…ございます。友和さんも来ていたんですね」
『まあね』
「でも、霞洲警視。ここにいても大丈夫なの? その…今」
『研究所の件についてはもう終わっているし、そもそも事件を捜査するのは一課だから管轄が違うんだ。後は休日ってことでね』
「そっか! じゃあ、今日一日よろしくね!」
『うん、よろしく。一緒に楽しもうね』
まあ、君がいる限り無理だろうけど。
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Yuri(プロフ) - トカさん» 誤字報告ありがとうございます! (2月12日 16時) (レス) id: dfb9ab75d1 (このIDを非表示/違反報告)
トカ - (3)の「火事」が「家事」になっていますよ (2月12日 16時) (レス) @page38 id: e74bb02192 (このIDを非表示/違反報告)
詩乃ミザミ(プロフ) - お久しぶりの更新待ってました! (2022年4月8日 21時) (レス) @page39 id: 7be55d3740 (このIDを非表示/違反報告)
侑(プロフ) - さいっっっこう…と無意識に叫ぶほど最高の作品だと思います続き待ってます作者さん大好きです愛してます!! (2022年3月29日 12時) (レス) @page39 id: 8afc6fd8a6 (このIDを非表示/違反報告)
\(^o^)/ - ((◎д◎))ァァァァァァァ いやー神!神作品とはこの事だ! 夢主かっけぇ、、、!続き楽しみにしてます!! (2022年2月14日 5時) (レス) @page39 id: 111ab3751f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雄里 | 作者ホームページ:https://twitter.com/Yuri_Asum
作成日時:2021年5月6日 1時