2.Wエースの上司様【名探偵コナン】

(3) ページ39

.








「＿＿＿＿＿＿＿霞洲、友和」






以前バスジャックの時に隣に座っていた人物だが、話したことはない。隣に座っていた見ず知らずの男に声をかけるほどの趣味は持ち合わせていない…が、彼のことは前から知っていた。
情報源は明美、そしてFBIの同期からだ。



黒の組織にいた当時、明美から近所に住んでいた初恋の人物だと、FBIの爆発物処理班に所属している同期からは「上官が日本から引き抜きたい程の爆発物処理に関して手腕の持ち主」だと聞いていた。



改めて彼について調べてみると、警察学校時代は首席卒業。
その後爆発物処理班に配属されてから、才能を発揮してあっという間に警視の座に。


過去の事件で、彼によって爆破の被害が抑えられているらしい……のだが、




「…顔が若すぎやしないか…？」




本当に俺よりも歳上なのだろうか。これはもう一種の詐欺だ。
日本人は童顔だとよく言うが、女性だったら有希子さんで男性なら彼だと例をあげるだろう。
バーボン…安室君は彼の次くらいか。




「…それにしても」




何故、彼女──灰原哀、もとい宮野志保はあんにも彼に懐いているのだろうか。
自分でも、沖矢昴としての姿はフレンドリーで怖くはないと思うのだが……


俺としては今は亡き最愛の人の妹ということで、守りたいのに、こうも距離を置かれ勝つ嫌われているとなるとクるものがある。



「また今度、彼に詰め寄っ……聞いてみるか」








☆赤井秀一の受難は続く。続くったら続く────！！








.

─天空の難破船─→←(2)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す