2.Wエースの上司様【名探偵コナン】

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「失礼ですが、あの方は？」


「ん？ ああ、霞洲さんじゃの。沖矢くんは初めて会うんじゃったの」


「霞洲…」



沖矢、と呼ばれた彼は鍋をキッチンに置くとずんずんと俺の方に向かってきた。
え、俺なにかしましたか！？
もしや視線に気がついちゃったから監視しとか？ いやなんで俺が監視される羽目になる。

俺は！ 何も悪いことをしていません！！
日本の警察官！！ 正義の味方です！！！

あ、正義の味方はちょっと違うな。
アーチャーもやめとけって言ってたし。



「はじめまして、お隣の工藤家に住んでいる沖矢昴と申します」


『……キャスバル？』


「？ なにか？」


『いえ、何も』



あっぶねー、ヲタクが出てた。
沖矢昴→キャスバルにしかもう聞こえないな。
俺の耳どうしちゃったの。歳？？



『俺は霞洲 友和です。阿笠夫妻とは昔からの仲でして』


「そうでしたか……その子、随分と霞洲さんに懐いているようですね」



沖矢さんはチラッと目を開けて哀ちゃんを見る。
おまっ、翡翠色の瞳とか目開けても完全にイケメンのパターンじゃねぇか！！
すると哀ちゃんが先程よりもギュッと服を掴んで、沖矢さんに啖呵をきった。



「っ、友和さんは貴方みたいに胡散臭くないもの！」


「こ、これ哀君」


「いえ、大丈夫です。ところで、霞洲さんはどのようなお仕事をしていて？」


『ああ、警察官をしています』


「警察官なんですね」


『はい。俺からも、つかぬ事をお聞きしますが、何故工藤邸に…？』


「やはり気になりますよね。実は住む予定だった所が家事で燃えてしまい…そこで、工藤さんと繋がりのあるコナン君に誘われたんです」


『なるほど、不躾な質問でした。すみません』


「いえ、特に気にしていませんので大丈夫です」





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