2.Wエースの上司様【名探偵コナン】

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「最近おね…えっと、愛(まな)さんは元気？」


『ああ。今は元気に知り合いの手伝いをしているよ』


「そう…それは良かった」



愛もとい明美は名前を変え、表立って行動できない景光君の手伝いをしている。
また、年齢的にも大学生なので偽装して女子大にも通っている。
よく電話で嬉々と学生ライフを聞かされているので割と充実もしているようだ。

哀ちゃんに明美の携帯番号いる？ と聞けば、まだ何処に危険があるか分からないということでこうして定期的に哀ちゃんが信頼している俺が阿笠邸に来ているということだ。

阿笠夫妻も姉の話を聞いて笑っている哀ちゃんを見て微笑ましそうにしている。
と、その時。
阿笠邸のチャイムが鳴った。



「宅配かのぉ？」


「私が出ますよ」


「おぉ、すまんのぉ」



フサエさんが「はーい」と言って玄関に行くと、工藤邸にいた謎の眼鏡をした糸目インテリ系イケメンが鍋を持っていた。
いや情報量多すぎん？？？



「あら、沖矢くん。こんにちは」


「こんにちは。いやぁ、すみません…カレーを作ったんですが、また分量を間違えてしまい、お裾分けに来ました」


「そうなの、でも沖矢くんのカレー美味しいから嬉しいわ」


「ありがとうございます」



また分量って…しかもあの感じ、多分かなりお裾分けに来てるぞ。
まあ他人の事情につっこむ訳にはいかないし、聞き流そうとしていると、哀ちゃんがいつの間にか俺の隣に来て、服の裾を掴んでいた。



『哀ちゃん…？』


「っ…」



怯えてる…？
え、なになにもしかして黒の組織の人系？？？
でも組織の人間を主人公の家に住まわせるか？
そこが疑問だ。

すると、イケメンは俺の方を向いた。
え？？？？





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