芸能人に変装のコツをききたい ページ4
ある日の朝
学校にて
「おっはよ!環!」
『おはようさん。華乃』
「今日も可愛いなぁ環は。顔交換しよや!」
『それは無理やんなぁ』
つい友達の真顔で苦笑する。この子は春日 華乃。
同じクラスの仲のいい友達。安心してや。この子はええ子やぞ。あれとちごうて。
「あっ治くん来た!!」
そして宮治のファンでもある。学校にくるとすぐ囲まれる程人気だから近づけないらしいけど。
「ほんまどないしよぉ…カッコよすぎやぁ…」
『うち華乃がマネになってくれたら嬉しいんやけどなぁ』
「あっごめんそれは無理や…笑笑」
『なんでやねん。てかその顔やめや』
「いやいやいや新里さんいるんやろ?絶対いやや!」
胸の前でNo!と言いながらばってんをつくる華乃を見ながらえーと声を漏らす。
『アイツは居ないもんと考えればええねん』
「くっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ素晴らしいスルースタイル!」
『っが長いねん。せめて2回やろ。表記めんどいねん』
「メタイ!!」
・
『ほなまたな』
「おん!後でなー」
華乃はバト部だから時間が違うんだけどいつも居残りしてるから帰りは一緒。手を振りながら体育館をめざす。
タンタンタンタン
階段にうちの足音が響く。すると
ポンッ
『(まじかぁ)』
落下していくうちの体。あぁもう。めんど。
鈍い音がして私は全身をうちつける。右足といやいや全身痛い。あれ。こういうのって意識吹っ飛ぶんやないの??え??
『いだいぃぃぃぃ』
体動くんやけど。大の字になって天井をみる。あぁもう。どうしてくれるんや。
「神凪!?」
そう聞こえた。あれ走馬灯やないよね?走馬灯は見るんだもんね。聞こえるやないよね。目だけをガガガって動かすと焦った顔の角名が階段から降りてきていた
『角名くんか。なんかあったん』
いつも通りの笑顔で話しかけると顔を歪ませる角名。すんません。醜くて。でも階段から落ちて清々しい笑顔を見せられる人なんておらんよな。
角「なんかあったのって…いや一応階段から落ちてるからね?神凪」
『おん。知っとる』
角「いやなんで笑えんの」
『癖やねん。しゃあないなぁ』
角「それより体は?てか意識って飛ばないんだ」
『痛すぎて早く意識飛んでくれへんかなぁって思てる』
角「いや痛いのかよ。動ける?」
『嫌や』
角「まじか。腕動かすよ?」
『えぇ…』
角「そうしないと運べないからさ」
『うぅ…ええよ…』
ギギギギギ
『いだだだだだ』
角「ぶっっ」
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作者名:あまね。 | 作成日時:2020年4月1日 1時