幸せな生き方 7 【橙】

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蓮side


病院に着くなり、固まってしまった康二。


行きたくない。って車から降りられない。


無音の外に出るのはやっぱり怖いよな。


俺はポケットからワイヤレスイヤホンを出して、康二の好きな音楽を大きめに流して、康二の耳に入れてあげた。


康二)…あ、、ぃ、が、、と


康二は少し怖さがなくなったみたいで、車から降りてくれて、出した左手をしっかりと握ってくれた。


辰哉)さすがイケメンだなぁ笑

蓮)康二のことならなんでも分かるから笑


さすがに相葉先生に診察してもらう時は外したけど、相葉先生と俺ら4人の空間なら大丈夫だった。

目の話は少し重くなりがちだったけど、診察が終わると、世間話になった。

相葉)この割引券、よく診察にくるおばあちゃんがくれたんだけど、さすがにこんな枚数使い切れないから、どうぞ。
帰りにデザートでも買って帰りな笑

蓮)やった笑！ありがとうございます

相葉)ここ、ほんとに美味しいから。


診察が終わって、相葉先生に割引券をもらったケーキ屋さんのケーキを買うため、近くの駐車場に車を止めた。

辰哉)車椅子どーする？

康二)(いや)

蓮)俺がしっかり支えてるわ笑


手を組んでお店まで歩いてると、俺のファンだと言う人が声をかけてくれた。


ファン)これからも応援してます！
お隣の方は彼女さんですか？可愛いですね！

蓮)あぁ、俺の兄です笑。
恥ずかしがり屋だから笑。かわいいでしょ？笑


マスクして、隠れるよに俺の肩に額をくっつけてるから、ファンの方には全然顔見れてないけど、可愛さ伝わってるんだね笑

華奢なところも、女性らしいのかな？


ファン)とっても可愛らしいお方ですね。
では、お邪魔してすいませんでした。失礼します^^


ファンと話が終わると、上目遣いで康二が見つめてきた。
ちょっと目がうるうるなのは、寒いからかな？

俺は頭を撫でてあげて、再びケーキ屋さんへと足を運んだ。

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