【NCT】Flower【TY】 (ページ45)

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TYside ページ45

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今日は僕とユタの二人だけが休みの日。

「暇やな。なんかオモロいこと起きんかな？」

「面白い事ってそんな簡単に起きる？」

「無理やな。」

ははっ。と笑うユタにつられて笑う。

自分も暇に感じていたから、最近好きな作曲家さんのプレイリストを開いた。

この人の曲は少しJ-POP寄りのK-POPで不思議な感じなんだよね。

リビングのソファーに座り全体重を背もたれ預け、イヤホンを耳に刺した。

３曲目が終わる少し前に画面上にメッセージアプリの通知が出てきた。

《AってAヌナらしいですよ。byヘチャン》

メッセージを読み上げた瞬間、無意識に勢いよく上半身をが起き上がる。

「おわっ！…どうした、テヨン。」

「…え？あ。いや、Aさんって知ってる？」

僕の動きに驚いたユタがこちらを見ていた。

「おん、知ってるよ？最近よく聞いてるやん自分。」

ユタが言う"自分"は僕のことだ。

「そのAさんが、Aちゃんと同一人物なんだって。」

「……え？マジ？」

少し反応を遅らせてからユタが僕のスマホを覗き込んだ。

「なんでマークのアカウントやのにヘチャンから来てるん？」

「今そんな事はどうでもいいいよ。」

「たまに素っ気なくなるよな。」

ユタが見てる横でメッセージを返した。

なんで知ってるんだ？

AさんもAちゃんも好きなのに、僕は全然知らなかった。

そのもどかしさが文字の入力を早めた。

「マクはなんて？」

「《本人から聞いた。》て。でもなんで本人から？」

「ドリムって今、事務所に居るんやろ？聞いてみてや。」

「え、聞くの？」

「はよはよ。」

ユタに急かされながらメッセージを送った。

「《今どこにいるの？》って送った。」

「よし！テヨン準備するで！」

「え？何の？」

「外に出る準備や！」

手を引っ張って立たされる体。

そのまま僕の自室へと連れていかれた。

「ほら、はよ替えや。そんなゆるゆるな格好で会えんやろ？」

そう言って呆然してる僕の手からスマホを取り上げ「リビングで待ってるわー！」と言って消えていった。

「え？逢いに行くなんて言ってなくない？」

そう気づいたのは外に出れる格好になってからだった。

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