カーテンコール【SnowMan】

morning routine ページ19

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ピピピピ…ピピピピ…


部屋にアラームが鳴り響いた。




『んん…』


アラームを止めて、布団の中でぼーっとしている。
もう朝なの…眠い…

もう一回寝ようかな…なんて思っていたら、携帯の着信が鳴り響いた。
画面を確認せず通話ボタンを押す。



『…もしもし？』

目「あ、アリ？起きてる？」

『めぐか…なに…？』


電話の相手はめぐだった。
めぐれんって長いよね、その一言でいつのまにかめぐって呼ぶようになったけど、本人は蓮って呼んでほしいみたい。呼ばないけど。


目「お前のことだから起きてないと思って」

『……起きてるよ』

目「おはよ」

『おはよ』

目「このまま通話しとこうぜ」

『えー…めんどい』


とりあえず顔洗ってくるね…そう言って通話をスピーカーに切り替えて布団から出た。

めぐが宇宙sixに入ってから、会う機会が極端に減ってなかなか会えずにいたけど、こうやって朝があまり得意ではない俺にモーニングコールをしてくれたりする。


『ほうはつえい？』

目「は？なに？」


歯を磨きながら会話したのが間違いだった。
口をゆすぎ終えてから話を戻す。


『今日、撮影？』

目「うん、そう。アリは？」

『俺、レッスン』

目「また別か〜」

『忙しいのはいいことだよ』




たわいも無い話をしながら、服を着替え始めた。



私の体型は女にしては細身で痩せ型で、少し寂しい体型だから(自分で言うのもあれだけど)、胸を潰す為に少しだけ分厚目のベストをインナーの中に来ている。
今時、さらしとかはまかない。


ジュニアの撮影で海やプールなどに入るときは、ラッシュガードを着て撮影させてもらっている。
胸と背中に火傷の跡があるからって言い訳して。

でも、それは嘘じゃないんだよね。
小さい時に親が入れた熱々のコーヒーを頭からかぶっちゃって、未だにその跡が大きく残っている。

その火傷の跡を言い訳にして、人が多いところでは着替えないようにしてるし、スタッフさんも気を遣ってくれることが多くなった。


そんなわけで、なんとか男役としてジュニアの中で活動できているわけなんです。



『朝ごはん食べるから切るよ』

目「え、なんで？」

『いや、テレビ見たいし』

目「別に見ながらでいいじゃん」

『お前、めんどくさいな…』




結局通話を繋げたまま、家を出る時間になった。
めぐから電話がかかってくる日は、大体いつもこんな感じ。




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小話的な。


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