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「A！なぁ！！」
ドンドンドン！
扉の外からエイジくんの声が聞こえる。
この時間に大きい声をこれ以上出されると近所迷惑になってしまうので急いで玄関に向かい、内側のチェーンがかかったまま扉を開けた。
扉を少し開けると、すぐに勢いよく扉に手を掛け開けようとするエイジくん。
しかし、チェーンがガシャっと音を立ててその行動を制止する。
「…え？A？」
数十センチから空いた隙間から、エイジくんが不思議そうにこちらを見ている。
そりゃぁ、そうだよね。知り合いなのにチェーンつけたまま扉開けられたら誰だってびっくりするよね。
でも、わざとだよ。
「こんばんは、エイジくん」
「あ、うん。こんばんは」
「近所迷惑なので、大きな声はちょっと…」
「え、あー…そうだよな。ごめん」
頭をガシガシと触りながら、彼は少し俯いた。
「こんな時間にどうしたんですか？」
「連絡しても出ないから、心配で」
「…心配？」
「Aのインスタとか、コメント欄とか見たんだよね」
「……あぁ、そうですよね」
「俺らはああいうの、慣れてるけど、Aは…本当にごめん。」
本当に申し訳なさそうに深々と頭を下げている。
違う。私は彼にこんな事をさせたいわけじゃないのに。
「頭上げてください。私は大丈夫なので…」
「大丈夫じゃないだろ。A、痩せた？」
「本当ですか？ダイエットしなきゃって思ってたんで嬉しいなぁ」
ふふふ、と笑っていると、エイジくんは真剣な顔で
「中で話せる？」と私の部屋を指差した。
少しの沈黙が続く
「ごめんなさい。もう、エイジくんには会えません」
「は…？なんで？」
両目を見開き、驚いている。
「色々考えたんです。一般人の私が、エイジくんと仲良くなれただけでも凄いことですし、エイジくんの事たくさん知れて、話せば話すほどエイジくんが魅力的に見えて、欲深くなっていくんです。だから、もう会いません。」
「え、ちょっとまって。なんでそうなんの？」
「バチが当たったんですね、きっと」
「勝手に話終わらせようとすんなよ。チェーン取って？」
「いえ、取りません」
「おい、A」
「エイジくんもアバンティーズ もこれからもずっと応援してます。頑張ってくださいね！！」
一方的に言い切り、勢いよく扉を閉めた。
彼にも分かるように、扉の鍵を2個とも掛け、その場にしゃがみこむ。
これで、良かったんだよね。
、
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りん - 続き気になります…楽しみにしてます！ (2020年12月7日 14時) (
レス) id: 9136d89cd3 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2020年6月24日 15時) (レス) id: 1f194d63ba (このIDを非表示/違反報告)
かお(プロフ) - ユウキさん» ありがとうございます！！とっても嬉しいです(;o;)これからもワクワクしていただけるように頑張ります！！ (2019年5月26日 20時) (レス) id: ad4aaf0953 (このIDを非表示/違反報告)
ユウキ - 素晴らしいです。展開が最高にワクワクします！ (2019年5月25日 7時) (レス) id: 3415d88ff2 (このIDを非表示/違反報告)
かお(プロフ) - かなとさん» すみません！気付かず失礼しました！ご指摘ありがとうございます。 (2019年5月22日 21時) (レス) id: ad4aaf0953 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かお | 作成日時：2019年5月22日 21時
