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「Aちゃんはどこ住んでんの?」
「Aちゃんはどんな人が好み?」
「Aちゃんは彼氏いるの?」
「Aちゃんのライン教えてよ」
てつやさんの会話は止まることがない。
終いにはラインを交換する羽目になってしまった。
渋々ケータイを取り出すと、タイミングよくエイジくんからの着信が。
これはチャンス!と急いでてつやさんに謝り、その場から少しだけ離れて電話に出た。
「もしもし?!エイジくん?」
「ねぇ!まだ??遅いんだけど!!」
「もう着いてます!どこいるんですか?」
「えぇ〜?そうなの?A〜!どこだ〜!」
完全に酔っ払ってやがる。
あのミステリアスでスマートなエイジくんはどこに…??
「エイジくん、どの辺にいますか?」
「んんとねー、プロジェクターの前ら辺?」
辺りを見渡すと、会場の奥にプロジェクターを発見した。
こちらを見ているてつやさんやジョージさんに会釈して、奥の方へ歩いていく。(お世話になりました。ペコリ)
「そっちに移動するんで、動かないでくださいね!」
念を押して、プロジェクターがある場所に移動するが、エイジくんは見当たらない。
動かないでって言ったのに!!!
周りをキョロキョロと見渡していると、突然後ろかガバッと抱きつかれた。
「きゃっ!」
恐る恐る振り向くと、抱きついた本人がフニャりと笑っている。
かわい…!!!!
「やっと会えた〜!A〜!遅いよ〜!!」
「っ!!と、とりあえず離れましょう…」
近すぎます!!!
エイジくんの体を押しのけてしまった。
「…なんで電話出てくれないの!大変だったんですよ!!!」
「ごめんね〜えへへ」
笑いながらエイジくんはまた抱きつこうとしてきたので綺麗にスルー。
彼はちょっとだけ不貞腐れた顔をした後、「Aが来てくれて嬉しいなぁ」と笑った。
酔っ払い相手に心臓が待ちません!!!!
すると、
「あー!!Aちゃーーーーん!!!」
声の方向を向くと、そらちぃさんから楽しそうにこちらに手を振って向かってくる。
「Aちゃん本当に来てくれた!」
「こんばんは。そらちぃさん、お久しぶりです」
「名前覚えててくれたんだ!嬉しい〜!」
そらちぃさんも酔っ払っているようでテンションが高い。子犬みたいだなぁと思ってしまった。
「ねぇ、そらより俺にかまってよ」
エイジくんに腕を思いっきり引っ張られ、そのままエイジくんの胸元に収まってしまった。
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りん - 続き気になります…楽しみにしてます! (2020年12月7日 14時) (レス) id: 9136d89cd3 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 続き楽しみにしてます! (2020年6月24日 15時) (レス) id: 1f194d63ba (このIDを非表示/違反報告)
かお(プロフ) - ユウキさん» ありがとうございます!!とっても嬉しいです(;o;)これからもワクワクしていただけるように頑張ります!! (2019年5月26日 20時) (レス) id: ad4aaf0953 (このIDを非表示/違反報告)
ユウキ - 素晴らしいです。展開が最高にワクワクします! (2019年5月25日 7時) (レス) id: 3415d88ff2 (このIDを非表示/違反報告)
かお(プロフ) - かなとさん» すみません!気付かず失礼しました!ご指摘ありがとうございます。 (2019年5月22日 21時) (レス) id: ad4aaf0953 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かお | 作成日時:2019年5月22日 21時