リアルで恋、してるんです。【桃】

Story 17 ページ18

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気持ちが沈んだまま、気がついたら家に帰ってきていた。


そのままお風呂を済ませ、ベッドに寝転がる。
ここまで引きずるなんて、我ながら幼稚だなぁ、と考えながらスマホを開き、奈那にメッセージを送る。



数分後、スマホの画面に奈那からの着信通知が映し出される。





『もしもし、、、』





奈[どしたのA、、、いきなり【病んだ】って送られてきたからびっくりしたじゃん、、、]





『いや、実はさ、、、』






ぽつりぽつりと、今日あった事を話していく。
うん、うん、と相槌を打ちながら、奈那は話を聞いてくれる。




奈[わ〜〜それはキツかったな、、よく耐えたよA、、]




『も〜〜〜さ？？それ聞いた時まじで、え？って声出たし、全然集中出来なくなっちゃって、、、』





こんな事で落ち込むか？と思うかもしれないが、
重度のリアコである私は、他人からのマウントだけで3日は落ち込んでいられる。

本気で大好きな人の他人へのファンサ話を聞く事は、この世で2番目に辛いことである。
1番は熱愛報道。




奈[お疲れ様、、よく頑張った、、でもさ、A聞いて？]




『うん？』




奈[私は、Aが世界で1番可愛くて、一途な佐久間担、というか佐久間の嫁だと思ってる。誰よりも可愛くあろうと努力してるの知ってる。今まで貰ったファンサ思い返してみて？？絶対大丈夫だから、これからも佐久間くんのオタクでいて？というか居なきゃダメ、絶対Aは佐久間くんと結婚するんだから！！]





奈那は私が不安に思ってる時、いつでも励ましてくれる。
ライブの時だって、今だって。
メンタルが弱い私をいつも支えてくれる奈那は、本当に優しい人なんだろう。
雰囲気から滲み出ているのもあるが、こういう所からもひしひしと伝わってくる。



『っふふ、そうだよね、てか最後の私のセリフだからw』




奈[あははw結婚式呼んでね？]




『当たり前じゃん？むしろ奈那呼ばないなら他に誰呼ぶのw』




奈[それもそうねwじゃあ、またね]




『うん、奈那ありがとう。』





通話終了ボタンを押して、画面を閉じる。
疲れたのか、瞼が重たくなってきて、そのまま寝てしまった。





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