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「…ふう」
家に帰って、お風呂済ませて、スマホとにらめっこ
時刻はそろそろ11時を迎える
その間、ジョングクさんはやっぱり疲れてるだろうし、掛けない方がいいのかな。とか、寝てるかな、とか逃げ道をずっと考えていた
…でも、ここでかけなかったら
失礼だし、信頼を失うだろう
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深呼吸して、近くにあった水を一口飲んで、
開いては閉じていたジョングクさんの連絡先を開いて、
初めてボタンを押した
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着信音は、いつもと一緒なのに
なぜか、どこか違う
2コールぐらいした所で、やっぱり怖気付いて切る
切り終わって、何してんの私って意識を取り戻した辺りで、鳴り響く着信音
「わっ!!!!」
驚いて思わず声を上げる
誰からかかってきた、なんて考えなくてもわかる。
落ち着け、落ち着け私。大丈夫。
常連客のお友達。そう、大丈夫
ゆっくり、通話ボタンを押す
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もしもし?って控えめに聞こえる声は、さっき聞いた声とは違うように感じた
耳に感じる熱に気付かないようにするので精一杯で、もしもし、って簡単な一言も噛んじゃってまともに言えず
そんな私を、『眠いんですか?ヌナ』って
たぶん、笑ってる
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「…すみません、めっちゃ起きてます」
JK『起きててもらわなきゃ困りますよ。あ、あとヌナの番号ゲット〜』
ふふっ、て笑うのが、彼の笑い方なのかな
擽ったくて、とても可愛らしい
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作者名:ましろ。 | 作成日時:2022年7月1日 19時