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「こんばんは、お久しぶりですね」
昨日、久しぶりに電話が来たと思えば、明日会いに行くからって言われて一方的に切られた
そして今、こうしてなんとも言えない表情できたわけだ。
「どうしたんですか?」
TH「A…、Aはさぁ?」
んーなんだろ、って目元近くまである少し長い前髪を掻き回し、俯く
TH「ジョングガがね、凹んでたから話聞いたんだけど」
未だに、彼の名前を聞くと、どくんと嫌なほど感じる心臓の音
TH「迷惑だなんて、思ってたの?あとは〜ほら、そう、嫌いとか言ったらしいじゃん!」
彼から話したんですか?って聞けば、いーや、無理矢理吐かせたって、テヒョンさんらしい
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「…わたし、嘘ついたんです。
迷惑だ、って、嫌い、って、あと、彼氏がいる…っていう、」
言えば、辻褄があったのか、目を細めて『なるほどね』って頷く
TH「ジョングガにね、Aは今フリーだから、ガンガン行っちゃえー!って言ったの。
そしたら、は?みたいな顔されてさ」
そんな事あったんだ、
「…あぁ、もう、やだ」
客席に出て、4人がけ用のテーブル席のソファーに腰を下ろす
それを、くるりとカウンター席を回して私の方を見るテヒョンさん
「だって、そんなの、ダメですもん。好きになっちゃいけない人なんです、でもあの人は」
TH「ジョングガは、Aのことを好きになったと」
それを受け止めるのも怖くて、ソファーに顔を埋める
TH「…ジョングガの奴、報われないと思うんだよね。
って言うかさ、A。だいぶ前から好きだったじゃん」
いひひって、彼特有の笑みがこぼれる
それも、認めちゃダメだって思ってたのに
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TH「…ま、1回振ったのを、また!ってジョングガが受け入れるかどうかは知らないけどさ、
これは1回会うべきだと俺は思うよ、お互いの為にも」
そういって、電話をかけるテヒョンさん。
止めるわけにも行かなかった
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作者名:ましろ。 | 作成日時:2022年7月1日 19時