検索窓
今日:32 hit、昨日:11 hit、合計:248,144 hit

37 ページ37

.








.








.





どうしてこんなにも、彼の目は熱くて、逸らせないんだろう



それでいて今は、そのまま消えてしまいそうなぐらい、とても儚い
私が、これ以上冷たく、酷くあしらえば、いっそ嫌ってくれるのかな








.













.





「…迷惑だから。からかってるんでしょ?」






何か言わなきゃ、と口が少し開く彼









「…自分勝手だし、めげないし、冷たくしても意味ないし…嫌いだから。今日はもう帰って」







もう、私なんかに会いに来ないで

電話もしないで。連絡先だって消して欲しい



…これ以上、好きになんてさせないで








.










.










.







彼を見ると、む、と真一文字に口を結んで

眉は下がりに下がって、シュン…となっているのがわかった






JK「…本当に、ごめんなさい」







1つも、思ってもない言葉を放った私なんかの言葉を、真に受けている彼は、怖いくらいに素直だ





からかうような人じゃない、ってわかってる。
それでも彼はアイドルで。

そして彼をアイドルとしか見れていないわたし。アイドルとしか見ようとしないよう、傷つくのが怖くて。





今にも消え入りそうな声で、ごめんなさい、って呟いて、いつもカードで払っていくのに、多めに現金を置いて

薄い上着を羽織って、席を立つ





.














.





JK「…でもね、ヌナ。俺はヌナのことが好きです」






彼が去り際に、ぽつりと零した一言のあと、ドアが閉まって


そこで初めて、私は涙を流していることに気付いた

38【JK】→←36



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (312 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1189人がお気に入り
設定タグ:防弾少年団 , BTS , ジョングク
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ましろ。 | 作成日時:2022年7月1日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。