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シン…と静まる店内
まあ、私と彼しかいないから、ってのもあるけど
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JK「…あの、僕思うんですけど」
少し不機嫌そうな顔で、頬杖を着いて私の方を見る
JK「ヌナ、彼氏のことあんま好きじゃないでしょ」
…この人、話聞いてなかったのかな
いまさっき、彼氏来たって言ったところなのに
でもまあ、彼氏なんて居ないから、返答に困る
JK「どうなんです?」
可愛らしい顔とは裏腹に、
バチバチに開けたピアスが、照明にあたって、幻想的に映る
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「…関係ないでしょう」
JK「…じゃあ、なんでそんな顔してるんですか」
覗き込まれるように、目を合わせられて、また痛くなる胸
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「ジョングクさんって、すごい見てくるんですね」
目を逸らして、ナップザックに手を伸ばす
そうですか?って微笑む彼
話が終わった、とほっとしたのも束の間
私が手を伸ばしたナップザックを取り上げる
JK「…じゃあ、どっちがいいですか?
滅多に会いにこない彼氏と」
真っ直ぐすぎる目から、離せない、逸らせない
JK「こうして、時間見つけて会いに来るアイドルと」
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涙が出てきそうだ
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作者名:ましろ。 | 作成日時:2022年7月1日 19時