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昨日のテヒョンさんの言葉を思い出して、
カレンダーに目をやると、その日は明日に迫っていた。
"僕の誕生日"
『ヌナ!ここ僕の誕生日なんで覚えててくださいね』
そうニコニコしながら勝手にカレンダーに書き込んでたっけ。
まあ、私には関係の無い話だ
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スキンケアをしに、洗面所へ向かう途中にある、オッパが来た時に泊まっていく部屋
…必然的に、彼が来た時のことを思い出してしまう。
あの時、上裸で、後ろから……って、ダメだダメだ、考えちゃ、思い出しちゃダメだ
顔に熱が集中するのがわかる。事実、洗面所の鏡に映る私の顔は真っ赤だった。
だけど、忘れられないんだ
あの日だけ、一緒だったシャンプーの香りも、彼が着た服も、香水の香りも、肌も、熱も
忘れようとするから、こんな事になってしまう
どうでもいいと思えばいいんだ
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さっきより、引き締まった肌と視界
リビングにあるソファーに腰かける
と、通知を知らせたスマホ
着信が、1件
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『ジョングク 3分前』
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どうでもいい、なんて
思えるはずない
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作者名:ましろ。 | 作成日時:2022年7月1日 19時